著者 : 渡航
文化祭が終わった直後。「体育祭を盛り上げたい」という生徒会長・城廻めぐりの依頼を奉仕部として手伝うことになった八幡や雪乃たちだが、そもそも体育祭実行委員長も決まっていない。そこで担ぎ上げられたのは、文化祭でも実行委員長を務めた、あの相模南だった…。TVアニメシリーズで著者自らが脚本を手がけた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない。」を元にした特典小説を文庫本用にディレクターズカットし、再構成。ドラマCD付き特装版で音声収録された9巻直後のクリスマスパーティーのエピソードの小説版も加えて収録。
後味の悪さを残した修学旅行を終え、日常に戻った奉仕部。そんな折、奉仕部に生徒会長選挙に関わる依頼が持ち込まれる。お互いのやり方を認められないまま、奉仕部の三人はそれぞれが別のやり方で依頼に対することに。分かっていた。この関係はいつまでも続かないことも、自分が変わることができないことも。「君のやり方では、本当に助けたい誰かに出会ったとき、助けることができないよ」その行動は誰のために…。それでも自分のやり方を貫く、もがこうとする“彼”は、大きな失敗を犯してしまうー。
京都への修学旅行を前に、どこか浮き足立つクラスの雰囲気。文化祭以来、教室内でさらに微妙な立ち位置になった八幡だったが、最初から地位なんてないようなもんだしな、と我関せず。ところが、奉仕部に持ちかけられた意外な人物からの「恋の相談」。そこにはまた別の人物の思惑も重なって…。旅行は一気に波乱の予感。複雑な気持ちが渦巻き、答えを出せないまま八幡たちは京都へ。まちがっている青春模様は、まちがっているラゴフメ=恋愛模様を生み出すのか。TVアニメ化を直前にさらに盛り上がりを見せるシリーズ第7弾。
いま、ひとつの世が終わりを告げ、新たな世が産声を上げようとしていたー。友であり、好敵手であったふくろうを倒した新之助。ふくろうが命を賭けてまで呪い、この国への侵入を阻止しようとした最強最悪の存在と、新之助との運命の邂逅は、刻一刻と近づいていた。あやかしの存在を拒絶し、人の心を吸い取り、染め尽くす『神の子』とは何者なのか?ましろ、くろえ、新之助たちの最後の闘いが始まり、彼らの旅路は出会いの地、故郷の山手藩で幕を引く。第3回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作、圧巻のシリーズ完結。
ふくろうとの決別の後、江戸にて剣の腕をさらに磨く新之助に、公儀隠密妖異改の影が忍び寄る。公儀隠密は家族を人質に新之助にある事件の解決を依頼する。そして、その事件にはふくろうが絡んでいるらしい。かつて、ふくろうは自分には譲れないものがある、自分の進む道に新之助は来るべきではないと言っていた。ふくろうの真の宿命とは何なのか?すべてを捨て、新之助は強くなりたいと誓う。彼に追いつき、再び出会うために…。旅に出る新之助、目指すは南国・トカラ列島。いよいよクライマックス突入したシリーズ第3弾。
故郷・山手藩でのお家騒動を解決し、江戸に戻る新之助、ふくろう、ましろ、くろえ。道中に立ちはだかるのは、あやかしを排除せんとする仮面の軍団、倒幕を目論む謎の少年・うぐいす、そして山の民が崇拝するカンナギの少女・すくね…。再び巻き起こる、敵・味方・あやかし入り乱れての壮絶なる闘い!覚醒しつつある新之助の能力、そして、ふくろうの正体とは?それぞれの宿命が、新之助を戻ることのできない分岐点に導いていくー。第3回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞を受賞した侍エンターテイメント、待望のシリーズ第2弾。