著者 : 狩野あざみ
亡国の微笑亡国の微笑
強国秦に対抗せんと周辺諸国の合従を目論んだ姫惺。だがその策謀もついに水泡に帰し蜀の情勢はいよいよ逼迫していった。押しよせる秦の大軍を前に最後の抵抗を試みる三公子はそれぞれの想いを胸に重き宿命に敢然と立ち向かっていく。
権謀の大地権謀の大地
合従して強国秦に対抗すべし-秦を包囲する軍事同盟を構築すべく姫惺は諸国を巡る旅に出た。だが脅威に怯える小国の利害を調整することすら容易ではなかった。策謀には策謀を-嘲笑うかのように姫惺の行く手に立ち塞がる秦の宰相張儀の術数。姫惺が中原の命運を賭けた大合従は秦の野望を打ち砕けるのか。
乱世(らんせ)の暗流乱世(らんせ)の暗流
暗愚な王を倒し権力を掌握した王英達三公子は外憂に備えるべく国力の整備増強に腐心していた。しかし己の権力に固執する諸候の反発は思いのほか強く内政改革は遅々として進まなかった。おりしも隣国楚が強国秦と合従し華陽を狙っているとの報が届く。亡国の危機に彼らがとった策とは。
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