著者 : 白乃いちじく
「お姉さんなんだから我慢しなさい」-そう言われ我慢を強いられ続けてきた伯爵令嬢のセレスティナ。どうして自分だけ我慢しなくちゃいけないの?鬱屈した思いに押し潰されそうになった彼女を救い出してくれたのは、シリウス・オルモード公爵だった。シリウスは、その美貌と頭脳、そして常識を歯牙にもかけない性格により、誰もが恐れる人物。けれどセレスティナにはとてもやさしい。今はまだ子供だと思われているけれど、大きくなったら…と願うセレスティナを、彼も大事に思っているようで…。最狂公爵閣下は才能も報復も愛情も超弩級!?息もつかせぬ破天荒ストーリー、ここに開幕!
父の命で没落しかけのバークレア伯爵に嫁いだローザ。彼女は、自分に見合う男になろうともがく夫エイドリアンを可愛らしく思うものの、その気持ちがなんなのか分からないでいた。そんな中、ひょんなことから国王に目を付けられたローザは、側室に召し上げられることに。父であり、冤罪で追放された元王太子のドルシア子爵は、それを利用して国王に近づき、正当な跡継ぎたるローザに王冠を贈るべく本格的に動き出す。一方エイドリアンは、いずれ来るローザとの別れを受け入れる心の準備をしながら、すれ違いこじれっぱなしの親子の仲をどうにか修復しようと奔走中。王座を取り戻した時、二人の離縁も成立しー。
父の命で没落しかけのバークレア伯爵に嫁いだローザ。夫エイドリアンは予想と大きくかけ離れた彼女の様子にだんだんと惹かれ、完璧すぎる淑女のローザに見合う男になろうと決意する。情けなくも一途で素直なエイドリアンを好ましく思っているローザもその意志を支えようとするが、二人が夫婦生活を続行するには父に認めてもらわなければならない。立派な領主になるべく動き出した矢先、謎多き父の正体が冤罪で処刑された元王太子であることが知らされる。いずれ報復しローザを女王の座に就かせると言うのだ。エイドリアンは領主どころかいずれ王配として認められなければならないということだが、前途多難なようでー。
父の命でバークレア伯爵に嫁いだ子爵令嬢のローザ。彼女は、別に好き合う相手のいた伯爵エイドリアンにひどい言葉で初夜を拒まれ、以降も邪険にされていた。しかしローザはそんな夫の態度を歯牙にもかけず、一刻も早く父の管理下から逃れるべく、借金で傾いた伯爵家を立て直して貯金をし、さっさと離縁して自由を手に入れようと奮起する。一方で、捜除に炊事、子供の世話、畑仕事に剣技となんでもこなす一本芯の通ったローザにエイドリアンはだんだんと惹かれていくが…アルファポリス「第14回恋愛小説大賞」大賞受賞作、待望の書籍化!