著者 : 藍澤建
異能を人に与えることが出来る唯一の教育機関・選英学園。1年C組に所属する雨森悠人は夏休みを迎え、とある目的のためクラスメイトとのキャンプに参加していた。青春らしいことを満喫していたが、幸せな時間は一瞬。そのキャンプ場には複数のクラスが遊びに来ておりー?近接最強の男・堂島忠に勝負を挑まれたり、橘月姫率いるA組に襲撃されたり、雨森の正体を怪しんだ朝比奈霞と戦うことになったり、次から次に始まる戦いの結果は!?そして、遂に明らかとなる雨森の過去の一端とはー。無能を演じる怪物が学園を影から支配する暗躍譚、第4幕!
異能を人に与えることが出来る唯一の教育機関・選英学園。1年C組に所属する雨森悠人は夜宴の長・“八咫烏”としての活動を開始。雨森の実力に勘づいた近接最強の男・堂島忠という障害を取り除き、意図的に“八咫烏”の噂を流した。そんな折、B組の覇王・新崎康仁はC組に新たな“闘争要請”を申し入れる。内容は“かくれんぼ”。ただし、その実態は3日間、無人地帯で過ごしながら敵を見つけ出し戦闘不能にするという命懸けの異能バトルだった。さらには“八咫烏”宛てにも今回の“闘争要請”の招待状が届きー?無能を演じる怪物が学園を影から支配する暗躍譚、第3幕!
異能を人に与えることが出来る唯一の教育機関・選英学園。1年C組に所属する雨森悠人は“学園をぶっ潰す”ことを目標に掲げた組織“夜宴”を発足。来たるべき時に備え、まずは1年全体を掌握するため、闇に潜み動き出すー。ついで、部活動が必須だと知った雨森は文芸部に入部する。そこで出会ったのは1年B組に所属する美少女・星奈蕾であった。自分とは正反対の純真無垢な心を持つ星奈に雨森は興味を持つが、どうやら星奈はクラス内でいじめられているようでー?さらにB組のボス・新崎康仁より“闘争要請”が持ちかけられる。内容は“殺し合い”、報酬は“星奈蕾”でー?無能を演じる怪物が学園を影から支配する暗躍譚、第2幕!
異能を人に与えることが出来る唯一の教育機関・選英学園。ある理由から目立たず学園生活を送りたい雨森悠人が有する異能は“目を悪くする能力”-その弱すぎる異能は正義の味方を目指すクラスメイトの美少女・朝比奈霞の庇護欲を刺激。結果、「貴方を守るわ!」と朝比奈につきまとわれてしまい!?そんな2人の関係が気に入らないと雨森は不良生徒の標的になってしまう。だが実は雨森は凡人を装うために実力を隠しており、入学前から最強の異能を持つ特別な存在で!?人知れず障害を排除せんと、雨森は朝比奈を巻き込んだ謀略を巡らせるー。無能を演じる怪物が学園を影から支配する暗躍譚、開幕!
隣町での騒動から1か月。大悪魔の襲撃による傷がようやく癒えたギンは、新しい武器を求めてパリシアの街を散策していた。一方、白夜は相も変わらず変態発言を連発し、道案内を買って出た空亡もまた様子がおかしくなっていた。紆余曲折の末に街の孤児院に辿り着くが、そこで謎の女と出会ったり、空亡の真の姿が明るみに出たりと一波乱が。また、ギルドマスターのレイシアからは、3つの指名依頼が舞い込む。『騎士団や冒険者への戦闘指導』『1か月前の襲撃に伴う、周辺環境の調査』『神界序列第1位、全能神ゼウスへの謁見』。こうして忙しない日々が始まるが、その裏では悪意がうごめいていたー。
『選定の迷宮』での試練を乗り越えたギンたちは、遂に異世界へと降り立った。いかにもファンタジーという景色に感動しつつ、まずは今後の活動のため、始まりの街パシリアで冒険者登録を済ますことになる。しばらくは戦闘の訓練でもして過ごすつもりだったが、あくる日にはさっそく石化の能力を持つ強大な魔物バジリスクが隣の街に出没し、討閥依頼を受けることになった。しかし、『理の教本』としての最大の能力、『全知スキル』を持つ恭香が、バジリスクの出現を全く察知できていなかったと告げる。恭香のスキルを欺くためには、少なくとも最高神クラスの隠蔽術が必要なはず。不穏な状況をいぶかりつつも、ギンは隣町へと向かうのだがー。
辺り一面真っ白な空間で目を覚ました青年は、黒髪の美しい少女に自らの死を告げられた。「特別に異世界に行かないか」という提案を受けることにし、異世界生活のために世話を焼いてくれた少女との感動の別れーも束の間、創造神の思いつきにより、少女もろとも強制的に転移させられてしまう。気がついたときには青年は洞窟の中にいた。そこは異世界に転移する前の試練の場である「選定の迷宮」だった。青年は、同じように飛ばされたはずの少女と合流しようと決める。が、少女は何故か本になっていた。『理の教本』たる少女と契約し、晴れて相棒になった二人は、青年はギンと、少女は恭香と名を改め、迷宮攻略を開始する。いずれ最強へと至る青年の物語が、今始まろうとしていたー。