著者 : 藍生有
月光迷宮の夜に濡れて月光迷宮の夜に濡れて
ルチアはネッビア共和国のファリエール公爵家令嬢。親族以外の異性とふれあう機会が少ない貴族の娘にとって、政略結婚は当然の義務だが、ルチアには結婚前にどうしても経験しておきたいことがあった。それはー恋をすること。年に一度の謝肉祭の夜、屋敷を抜け出したルチアは、暴漢に襲われたところを黒ずくめの仮面の騎士に救われる。名も知らぬ騎士に心を奪われたまま結婚話を受けようとするルチア。そんな彼女の前に、トライアーノ公爵家次男で幼馴染みのリカルドが現れて…?
有松恋染めノスタルジー有松恋染めノスタルジー
絞り染めの産地・有松。会社が倒産し、有松にある祖母の喫茶店を手伝うことになった雪奈は、あるとき常連客の絞り染め職人・沢口と知り合う。沢口の表情の読めない、気ままな猫のようないつもの姿と、職人としての真剣な姿の違いにどぎまぎする雪奈。有松の地で様々な人々と関わっていく中で次第に自分を取り戻していく雪奈だったが、沢口のとある秘密を知ることになり…。古き良き伝統が残る街を舞台に、ぶっきらぼうな絞り染め職人と紡ぐ淡い気持ちの行方はー。
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