著者 : 高野史緒
ウィ-ン薔薇の騎士物語(3)ウィ-ン薔薇の騎士物語(3)
十九世紀末、退廃の都ウィーン。名誉あるバイエルン王御前演奏会の選考会に挑む薔薇の騎士四重奏団。同じ舞台上に現れたライヴァルの姿はなんと麗しき狂王ルートヴィヒ二世-まさか…あれは誰だ?人々の驚愕と感嘆の眼差しの中、かの王と生き写しの美丈夫が朗々と歌い上げる歌曲は悲劇か喜劇か、陰謀の香り漂う歌劇の幕が今上がる。
ウィ-ン薔薇の騎士物語(2)ウィ-ン薔薇の騎士物語(2)
フランツのソロデビューの席上、彼が奏でる旋律が最高潮を迎えた時、一人の若き令嬢の命が途切れた。それは死を呼ぶ舞踏曲なのか-。だが事件はまだ始まりにすぎなかった。ブダペシュトへと向かったはずのフランツは忽然と消息を絶ち、ウィーンでは野心と欺瞞に彩られた妖しい舞踏会が再び幕を上げる。事件の陰に隠された哀しき恋の行方は。
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