著者 : fudaraku
竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る
明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう?怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実ー。第30回大賞。
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