著者 : sanorin
鋼鉄城アイアン・キャッスル(2)鋼鉄城アイアン・キャッスル(2)
今川を滅ぼし、はや一年。三河の雄となった竹千代は、松平家の勢力をさらに広げ、大名として、その名声を高めつつあった。一方、袂を分けた佐吉は秀吉の元で、竹千代に負けじと軍師の道を邁進する。だが、この時代の主役は誰か!「天下」の二文字を最も間近で捉えていたものは誰か!すでに上洛を目の先に据え、破竹の勢いで進軍する織田信長。彼を除いて、この猛将たちの時代を語るることなかれ。いま、時代は信長という強き光の元で揺らめき、将星たちの輝きを見守りながら目覚めつつある伏龍たちの咆哮を待つ!!!
鋼鉄城アイアン・キャッスル鋼鉄城アイアン・キャッスル
鐵城とはなんぞや。そは生命そのものに宿る龍気というエネルギーを糧に、命無き建築物である城郭に疑似的な命を与え、城全体まで城主の五感を拡張させ、肉体そのものと化さしめる超兵器。城主の意のまま感ずるままに動く機動性、龍氣を根源とする圧倒的な火力は、選ばれし武将のみが繰ることができるに相応しい威力をもって、戦の脅威となった。ときは戦国。各地で諸侯が覇権を競い鎬を削る時代。この物語は、松平竹千代ーのちに天下を統一し、徳川家康となる男。その若かりし頃の記録である。
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