嘘嘘嘘、でも愛してる2
「ありがとう、くーたん。忘れられないクリスマスイブになったわ」「くーさんがメリークリスマスって言わないと、私だけ浮かれてるみたい。ふざけるな」事故の記憶を取り戻した俺は、イブにはヤンデレっぽさが薄れたクラスメイト・色町紙織と街ブラデート。クリスマスにはぐいぐい来る女友だちの雪縫霙とお家デートと、両手に花のリア充街道まっしぐらな聖夜を過ごしていた。これで、あとは幼なじみ・花屋敷花蓮と仲直りすれば、平穏な日常に戻れるーそう、思い込んでいた。雪縫が突然泣き出すまでは。-隠しきれるものじゃなかったんだ。俺の色町への好意は。