公女殿下の家庭教師13 大樹守りの遺言
水都動乱から、三ヶ月弱。冬の足音が聞こえる王都で、アレンは家庭教師や商会の仕事で大忙し。リディヤも護衛官に戻り、教え子たちは学業に励む。一見平和な日々の中、王国動乱の褒賞として依頼した『花竜の託宣』が齎された。その内容は、「王都封印書庫への入室」。しかし、封印書庫はアレンを敵視する貴族が守っており、立ち入りを拒否されると思われたがー「狼族『流星』のアレン。貴方を私の、専属調査官に任じます」王女、シェリルの一声により、ついにアレンの地位が確立!封印書庫の入室が許可される。そしてそこで規格外な家庭教師は11年前の、ウォーカー家の真実と出会うことになるー