帝都の鶴 二 小さな幽霊と微笑みの嘘(2)
薔薇の“呪い”が解けることで鶴と秋人は心を通わせ、結婚へ向け幸せな同居生活が始まった。しかしある時から、幼い幽霊が現れるようになる。秋人は身に覚えがないと言うが、幽霊は「お父さん」と秋人へまとわりつく。さらに鶴は式神・シロと一緒に過ごすところを秋人に目撃され、ぎこちない空気が二人を包んだ。「もっと良い誰かと出会えたかもしれないよ」秋人にそう告げられ、鶴の頬には涙が伝う。その頃、鶴の実家には新たな縁談が舞い込んでいた。様々な困難の中、少女の恋の行方はー。