生贄乙女の婚礼 龍神様に食べられたいのに愛されています。(1)
荒ぶる神に生贄として捧げられた如月千代。彼女は弟を守るため、神の力を封じる毒と一緒に食べられたい。その瞬間を待つ千代の前に、秀麗な龍神・銀嶺が現れる。誰もが恐れる龍神は、けれど千代を花嫁として丁重に扱うばかりでーいっこうに食べてくれない!銀嶺の優しさに癒やされつつも、食べられようと自分磨きに励む千代。一方で、千代の不憫な境遇を神の力技で解決しようとする銀嶺。空回りながらも共に暮らす二人は、やがて互いの隠し事を通じて向き合うようになりー。生贄乙女と龍神様、運命の婚礼物語が始まる。