スパイ教室12 《万愚節》のエルナ
時は来た。数多の犠牲を生みながらも革命に王手をかけた『灯』は、一年もの時間をかけ築き上げた計画を最終段階に移す。一方、王国最強の防諜スパイ『ニケ』は沈黙を貫いていた。『-あの男がいる限り革命は必ず失敗する』二年前、『焔』の双子が命を落とした要因にして、ニケすらも容易に手を出せない存在ー『蛇』のフィクサー“藍蝗”。今なお革命の裏に潜み続ける最悪の黒幕が、遂に本性を現す。『終わりだ、『焔』の未来たちよ』“世界の秘密”を探る者、守る者、破壊する者。三者三様の思惑が絡み合う中、運命を決める革命の朝が始まる。
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死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関ー灯ー。ボスであるクラウスが選抜したメンバーは、スパイ育成学校では落ちこぼれのレッテルを貼られた少女たち。苦難を幾度もくぐり抜け、着々と実力をつけた彼女らは強い絆で結ばれていた。一方、全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関ー鳳ーは“ボスが不在”という大きな問題を抱えていた。優秀な組織には優秀なボスを。そこで目をつけたのはクラウスだった。『寄越せーお前たちのボスを』強引ながらも合理的な判断にクラウスも同意し、交渉は成立してしまう。チームー灯ーに崩壊が訪れようとしていた…。 2021/05/20 発売