見知らぬ女子高生に監禁された漫画家の話3
見知らぬ女子高生に監禁されてから、三年もの月日が流れた。今となっては見知った女子高生の此方も高校三年生だ。軌道に乗った漫画連載、学校に通えるようになった此方。曲がりなりにも関係が安定した二人は、互いの「進路」に頭を悩ませる。そんな中、降って湧いたアニメ化の話。しかし、天才漫画家折尾ロミに読者アンケートで勝つことが条件だ。とにかく面白い作品を創るため、俺が取るべき手段はただ一つ。「此方、俺を監禁してくれないか?」「…いいの?」関係が変われば、監禁も変わる。接触の少なかった当時とは違う、密着だらけの桃色の監禁生活がはじまる。
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目を覚ますと見知らぬ天井、首には鎖付きチョーカー、包丁を携えた女子高生ーそうして、俺の監禁生活が始まった。「食べて」と与えられた食事は、映画でしか見たことのない銀色のトレイに載った謎のサプリメント。「服を脱いで」とペットさながらに風呂に入れられる。あらゆることが彼女によって管理される非日常な日々。唯一の日常は、部屋に置かれた漫画を描く為の液晶タブレット。暇つぶしに俺に描けとでも言うのだろうか。とにかく、彼女の機嫌を損ねるわけにはいかない。SNSにて話題騒然。様々な考察が飛び交い、注目を集めた異質な女子高生と漫画家。ふたりの一ヶ月間がはじまるー。 2021/12/01 発売
『女子高生に監禁された漫画家の話』-自らが体験した非日常を基にした漫画が担当編集に認められ、ようやく連載への糸口をつかむことができた。あとは監禁してきた女子高生・此方との奇妙な同居生活を終わらせ、健全な関係に戻るだけーそんなことを呑気に考えていた時、事態は唐突に動いた。そう、担当編集者の田中ハルカさんが家に来てしまったのだ。「先生。-この娘は、まさか…」「『別に私と彼がそういうことになっても、編集さんに何か関係ある?』って、言って」衝突する現実と非現実。俺にとって大切なものは何かー。二人の生活を脅かす、外から来た常識との戦いが幕を開ける。 2022/03/01 発売