ムシウタ(06.)
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。塩原鯱人のお気楽な高校生活は、黄色の雨ガッパを身にまとい、ホッケースティックを背負った少女・戌子によって崩壊した。極秘機関“特環”のスカウトである彼女は、鯱人を一流の戦士に育てると宣言し、地獄の特訓を開始する。だが街にはかつて“かっこう”が殲滅したはずの“浸父”の影がーそれは戦い続ける魂がその全てを伝えた、最高で最悪の個人授業。
関連ラノベ
「ねえ、あなたの夢を聞かせてくれない?」人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は“虫憑き”を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き“かっこう”に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする!せつなく激しい想いが織りなす、夢みる者たちの聖夜の戦記。 2003/04/25 発売
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年ー薬屋大助は極秘機関に所属する最強の虫憑き“かっこう”として、モイラ高校での監視任務につく。監視対象は大助を兄のように慕う盲目の少女・千莉だ。だが“始まりの三匹”と呼ばれる最も危険な虫憑きの一人、“浸父”が千莉を襲ったことから、千莉は列車で移送、隔離施設に収容されることに!愛しさと憎しみの軌道が交錯する、夢みる者たちの胸焦がす旅路。 2003/10/31 発売
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年ーその恐るべき力により、極秘機関“特環”に幽閉されていた杏本詩歌。特環を裏切り、詩歌を連れ去った白樫初季。そしてある届けもののため、最強の虫憑き“かっこう”を探す海老名夕。3人の少女は傷つき迷いながらも、それぞれの譲れぬ想いを胸に“かっこう”が待つ桜架市をめざす!出会うはずのない夢たちが奇跡のように邂逅した、最高で最悪の逃避行。 2004/04/28 発売
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年ーすべての虫憑きを支配し、その頂上に君臨する。極秘機関“特環”の最低ランク局員・菰之村茶深の野望は、誰も見向きもしない小悪党の挫折として終わるはずだった。だが逃亡中の杏本詩歌が西遠市に現れたことから、期せずして茶深は虫憑きの根本に関わる秘密に、誰よりも近づくことになる!それは夢みる卑怯者とその相棒が仕掛けた、最高で最悪の悪巧み。 2004/09/30 発売
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年ー行かなくてはならない。“大喰い”を倒し、姉・千晴を今度こそ救うために。たとえ大助を虫憑きにしたのが、誰よりも彼に優しかったその姉だとしても。そして、彼を憎むすべての虫憑きたちから追われる身になろうとも!戦いの果てに明かされる、冷酷無惨な死神“かっこう”誕生の秘密ーそれは、失われたはずの絆が謳う、最高で最悪のバースデイ・ソング。 2005/06/30 発売
“虫憑きが消える街”の調査を命じられた特環局員・緒方有夏月。だが潜入先の高校で、ビデオカメラを常に構えた少女・愛恋によって報道部へ強制入部させられてしまう。美術館のドッペルゲンガー、人喰い廃病院、天使が舞い降りる電波塔…愛恋に引きずられるまま、街を脅かす“魔王”の痕跡を取材するうち、有夏月は“かっこう”すら知らない世界の危機のただ中にいた!-それは電波的な彼女による、最高で最悪の大スクープ。 2006/05/31 発売
“大喰い”との激戦により、自らの虫を暴走させてしまった“かっこう”こと薬屋大助は隔離施設を破壊、負傷しながらも脱出する。二人の少女が営む“便利屋きらり”に保護された大助だが、街は未知の“同化型の虫憑き”誕生を察知した特環・殲滅班の監視下にあった。さらにその街からは奇妙なおまじない“コアトルヘッド”のブームが全国に広がりつつありーそれは、さまよう獣たちが取り戻す、最高で最悪のロスト・メモリーズ。 2007/02/28 発売
虫憑きの力をビジネスに利用しようと、杏本詩歌へ“契約”を申し出た少女・赤瀬川七那。詩歌は“むしばね”の新たな支援者となった彼女と共に、この国の経済を激変させた三つの転機“エンクロージャー”“バブル”“パラダイムシフト”の全ての原因“始原の虫憑き”を落札すべく、命を賭けたオークションに参加するー虫の“根源”を見つけるために!それは、凍てついた心を魔法のように溶かす、最高で最悪のパンドラ・ボックス。 2007/06/30 発売
“かっこう”初の任務は、特環の局員十数名を全滅に追い込んだ虫憑き“ふゆほたる”の捕獲であった。幾つもの夢が壮絶な戦いを続けるなか、たった一人生き残った“かっこう”は、雪の降る街角で少女に遭遇する。儚げな瞳で彼と同じ夢を語るこの少女こそ、“ふゆほたる”であったのだ。運命の二人の出逢いを描いた幻の中編、そして伝説の“虫憑き”立花利菜の誕生を描いた書下ろし中編「夢の黄昏」を含む、最高で最悪の夢の始まり。 2007/08/31 発売
「あたしには“虫”を消しちゃう力があるんですよ」。南金山叶音がついた、ひとつのウソ。そしてカノンのウソを守るため、沢山のウソをつき続ける虫憑きの少女・環。その環の能力により、カノンの周りに虫憑きが集い始め、ついには“神”として崇めるようになる。そしてウソを完成させるため、ついにはハルキヨや杏本詩歌を生け贄に捧げることになりー。今、虫憑き世界を揺るがすトリガーが引かれる。 2010/04/28 発売