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高校生の浅村悠太は、親の再婚をきっかけに、学年で一番の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。互いに両親の不仲を見てきたため男女関係に慎重な価値観を持つ二人は、歩み寄りすぎず、対立もせず、適度な距離感を保とうと約束する。家族の愛情に飢え孤独に努力を重ねてきたがゆえに他人に甘える術を知らない沙季と、彼女の兄としての関わり方に戸惑う悠太。どこか似た者同士だった二人は、次第に互いとの生活に居心地の良さを感じていき…。これはいつか恋に至るかもしれない物語。赤の他人だった男女の関係が、少しずつ、近づいていき、ゆっくりと、変わっていく日々を綴った、恋愛生活小説。 2021/01/25 発売
高校生の浅村悠太は親の再婚を機に、学年で一番の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。同年代の異性との生活に慣れないながらも、どこか似たもの同士だった二人の距離感はお互いに程良く保たれていた。だが、定期テストをきっかけに沙季の様子に異変が生じる。苦手数科に悩む沙季を心配し、その支えになろうと考えた悠太は、彼女の勉強環境を整えたり、集中できる音楽を探したり、さまざまな工夫を凝らしていく。しかしそれと時を同じくして、悠太はバイト先の先輩である美人女子大生・読売栞からデートに誘われる。その事実を耳にしたとき、沙季の心に浮かび上がった“ある感情”とは…? 2021/03/25 発売
悠太が初めて沙季に「兄さん」と呼ばれて以来、兄妹として進展したかに見えた二人だったが、互いに秘めた想いのせいもあってか、その関係はどこかぎこちなかった。そんな中で、三者面談、オープンキャンパス、男女混合の勉強会など、様々なイベントが訪れ、二人はそれぞれ新たな出会いを果たす。『距離の近い異性が偶然ひとりしかいなかったから、好きになっただけ』そんな意地の悪い命題に直面した二人は、再び自分自身の感情と向き合うことに。未来と現在、常識と非常識、建前と本音、自分の幸せと家族の幸せ。何を優先し、何を我慢するのが正解なのか?悩みと出会いの果てに、悠太と沙季はある“決断”をくだすー。 2021/12/24 発売
誰にも知られてはいけない、二人だけの秘密の生活が始まった。兄妹のようで恋人のようでもある、名前をつけられない関係を育む悠太と沙季。自分の都合を押しつけたりせず、かといって抱え込みすぎもせず、適切に頼り合いながら、お互いに理想のパートナーでいようと試みる二人。初めてのデート、不慣れなファッション、友達の誕生日会、そしてハロウィン。様々な出来事を通して、同じ時間を過ごす中で、異性に期待せず生きてきた二人に少しずつ『変化』の兆しが見え始める。また周囲の人間も、徐々に彼らの『変化』に気づき始め…? 2022/04/25 発売
ハロウィンの魔力に惑わされるように恋人同士の温もりを求めた悠太と沙季。表向きは今までと同じ距離感を保ちながらも、その関係の在り方には確かな変化があった。互いの誕生日、サプライズとすり合わせ、クリスマス、初めての年越しと、里帰り。プレゼントや記念日の過ごし方、相手の喜ばせ方に悩みつつ、不器用な二人なりに幸せな道を模索していく。そして、両親や親戚の姿から大人になることや家族の繋がり、恋愛関係のその先…結婚や子どもについても考えさせられ…?これは、兄妹になった二人が過ごす初めての冬の物語。 2022/08/25 発売
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつも沙季は悠太との触れ合いを求めるようになっていく。バレンタイン、海外への修学旅行、旅先での新たな出会いと気づき。特別なイベントにもかかわらず、家の外で過ごす時間は、二人にとっては逆に恋人らしい交流ができず、距離を感じるもどかしい時間でもあった。そして『自分本位の幸福の追求』という価値観に触れたとき、自身の想いを抑圧しがちだった二人はある行動を起こすー。“兄妹関係”から恋人への階段をのぼっていく、等身大の二人を描いた恋愛生活小説、第7弾。 2022/12/23 発売
自分たちの関係を受け入れてくれるコミュニティを大切にするーそんな新たな価値観を知った悠太と沙季。順風満帆かに思えた二人の関係だが、春休みを過ぎ、三年生になった彼らにはまた大きな変化が訪れる。クラス替えにより同じ教室での生活が始まり、近づいてきた受験と未だ見えぬ将来設計に惑いーそしていつの間にか、二人が家族になってから一年が経とうとしていた。ここまでゆっくりと距離を近づけてきた二人は、近づきすぎてしまった自分たちの関係を見つめ直すために『すり合わせ』をするのだがー?“兄妹”であり“恋人”でもある二人が理想の距離を模索する恋愛生活小説、第8弾。 2023/04/25 発売
学校では『恋人』、家では『兄妹』。すりあわせによって適切な距離を見つけた悠太と沙季だったが、直後、両親のいない『完全に二人きりの二日間』を過ごすことになってしまう。果たして二人は適切な距離を保ち続けられるのか…?一方、学校のイベント、友達の青春と応援、新人バイト『後輩ちゃん』との交流など、悠太と沙季に新しい風が容赦なく吹きつけるが…?『出会い』から一年、様々な出来事を経て変わった二人が迎える高校生活最後の夏。友情と青春と新たな出会いの先に『兄妹』が向き合う感情とはー。 2023/08/25 発売
バイト先での新たな出会い、見知った友人の知らない表情。初めて尽くしの高校生活最後の夏、それは受験を控えた悠太と沙季にとっても思い出を作る最後のチャンスだった。花火大会に行きたい沙季は、将来のために勉強に集中しようとする悠太を誘うタイミングを見出せずに悩んでいた。そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にとバイト仲間たちとのデイキャンプが企画されるが…?勉強合宿、キャンプ、水着とショッピング、自己肯定感の高さと低さ、花火大会。将来に悩み焦り心ゆれる“兄妹”が紡ぐ思い出の恋愛生活小説、第10弾。 2024/01/25 発売
義妹であり恋人でもある彼女との、二度目の秋が始まる。心の余裕を取り戻して沙季との最後の高校生活の思い出を積み上げることと大学受験と向き合うことを両立させると決めた悠太。将来においても自分のやりたいことを優先させるか、それ以外の軸で道を選ぶかを天秤にかけて、ついに自分なりの結論を導くことに…。いっぽう沙季は“ある人物”の影響で恋人としての“もう一歩進んだスキンシップ”に興味を持ち始める。自己分析、やりたいこととやるべきこと、音楽ライブデート、はじめての○○、文化祭。選択と邂逅の秋に“兄妹”が新たな愛情表現を知る触れ合いの恋愛生活小説、第11弾。 2024/07/25 発売
沙季の様子がおかしいー。どこか機嫌が悪そうで、けれど悠太が大丈夫かと問いかけても笑顔で「大丈夫」と答えるだけ。秘密。共有されない悩み。それは「すり合わせ」を良しとする二人の関係では珍しいことで、悠太は沙季の状態を心配する。以前ならどうすればいいかわからず、適切なコミュニケーションを取れなかったかもしれない。だが今は一年以上を共に過ごしてきた経験がある。彼女のことを知り、関係を深めた今だからこそできる支え方もあるはずだと、悠太は沙季のためにできることを実行していく。悠太の成長と“好き”の感情、はじめての家出、温泉旅行。置き去りにした過去と対峙し、“兄妹”は大人へと成長するー。 2024/10/25 発売