ソフィア、君は死んでいないのか? 〜魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった〜(1)
フィンランド王国第四王女・ソフィア、それが魔法研究者だった俺・火神陽太の婚約者だ。とある理由で幼い頃から大人に交じって研究生活を送っていた俺たちには『魔法学園に通いながら普通の青春を謳歌する』という夢があった。15歳になって研究者を引退し、明日から彼女との学園都市で同棲生活が始まるはずの入学式当日ー海難事故で彼女が死んだとの報が届く。それから…どうやって彼女の死体を確認したかはもう覚えていない。次の記憶はいつの間にか帰っていた二人で暮らすはずの新居、ぼやけた視界に幻が揺らめく。これは夢なのか…目に映るのは世界で一番大切な笑顔。-なぁ、ソフィア。君は死んでいないのか?