ヴァルプルギスの後悔(fire 1.)
霧間凪ー彼女は炎の魔女と呼ばれている。人知れず人のために戦う正義の味方。だが彼女の気持ちは誰も知らない。その心の痛みを、そして秘められた宿命を。日常に潜む悪と、そして世界を裏から監視する統和機構の合成人間たちと凪が死闘を続けている間にも、さらなる邪悪が彼女に迫りつつあった。かつて凪に救われた少女、織機綺が奇妙な影と遭遇するとき、その悪夢は幕を開けるーすべてを呑み込む魔女戦争が。「正義なんてものは、ただの戯言だわ真の存在はそんなものを超越しているものよ。善を嘲笑し、悪を弄ぶーそれが我が愛しの宿敵、魔女ヴァルプルギス。じきに私たちは未来を賭けて戦うことになるわ…」闇の中で微笑むいまひとりの魔女は、凪の運命をどう導いていくのだろうか…。
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どん底に落ちるー人生で必ず一度や二度は起きることよね。それは尖った杭を胸に突き刺されるようなもので、とても苦しいけれどーでも忘れないで。苦しみの中にこそ突破口が開けているのよ。あなたはそのための犠牲を払えるかしら。未来をすべて捧げる覚悟がー熾烈な魔女戦争で致命的な一撃を受けた霧間凪。ビートと浅倉朝子の助けを借りての逃避行中にも統和機構の刺客は容赦なく襲いかかる。織機綺は葛藤に苦しみ、勝っているはずの氷の魔女アルケスティスも不安に駆られる…封じられたはずの炎の魔女ヴァルプルギスが企む大逆転が既に始まっていたのだ。超未来の『奇蹟使い』をも巻き込む謀略が世界を歪ませるとき、弱り切った凪は己の正義を取り戻すことができるのか…?“炎の魔女”の物語、第三幕。 2010/08/10 発売