繭の少女と街の防人
街には、人の目には見えない境界がある。ふだんは塞がっているが、ときに思いがけない場所でその暗い口を開き、迷える人間を「向こう側」へと誘い込む。そして今日も、ひとりの女子高生が忽然と姿を消すー。心配をした友人の山村奈緒子は、桜野ミチルに相談をもちかける。美少女でありながら粗暴なミチルは、奈緒子を、ある少年のもとへと連れていく。少年の名は、諏訪守。古来より境界を見張りつづけてきた者たちの末裔ー街の防人。奈緒子の話を聞いた守は「向こう側」をめざし、動き出す。
街には、人の目には見えない境界がある。ふだんは塞がっているが、ときに思いがけない場所でその暗い口を開き、迷える人間を「向こう側」へと誘い込む。そして今日も、ひとりの女子高生が忽然と姿を消すー。心配をした友人の山村奈緒子は、桜野ミチルに相談をもちかける。美少女でありながら粗暴なミチルは、奈緒子を、ある少年のもとへと連れていく。少年の名は、諏訪守。古来より境界を見張りつづけてきた者たちの末裔ー街の防人。奈緒子の話を聞いた守は「向こう側」をめざし、動き出す。