後宮食医の薬膳帖2 廃姫は毒を喰らいて薬となす
毒疫に覆われた帝国・剋の後宮食医となった慧玲。毒に侵された貴妃達を見事に治療し信頼を得ていくなか、謎めいた風水師・鴆の導きで、先帝であった父の不審な死の真相を探っていた。先帝の廃姫と現帝の風水師。敵か味方かも知れない危うい関係にありながら、やがて二人は強く惹かれ合いーだが、父の死への現帝の関与が浮上し、仮初の安寧は消え去る。禁じられた毒の存在に辿りついた時、ついに現帝が毒疫に倒れー使命か復讐か。揺れる慧玲に更なる悲劇が迫る。
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