やさしさにふれたくて…
「お母さん、再婚しようと思うの」突然、お母さんが、切り出した。わたし、有川玲。都立向ヶ原高校2年生。お父さんを小学校4年生の時に亡くして以来、わたしは、お母さんとずっとふたり暮らし。最初のうち、わたし、とまどいをみせたけど、「お母さんが幸せになるのなら」と、最終的には祝福してあげたんだ…。そして、お義兄さんになったのが、武彦さん、何かと、あたしに気をつかってくれるの…。
「お母さん、再婚しようと思うの」突然、お母さんが、切り出した。わたし、有川玲。都立向ヶ原高校2年生。お父さんを小学校4年生の時に亡くして以来、わたしは、お母さんとずっとふたり暮らし。最初のうち、わたし、とまどいをみせたけど、「お母さんが幸せになるのなら」と、最終的には祝福してあげたんだ…。そして、お義兄さんになったのが、武彦さん、何かと、あたしに気をつかってくれるの…。