せつなくて片想い
辛、小川真美。16歳の普通の私立女子高生。私の初恋の思い出は、この小さな巾着袋の中に入っている。それは、学生服の金ボタン。今から2年前、3年生の卒業式の日に、片想いの山根達也さんからもらったの。でも、自分からはいいだせなくて、バレー部の先輩に、卒業式の前日、部室で頼みこんだの。それ以来、山根さんとは一度も会っていない。ところが、チケットを買いにいったプレイガイドで、偶然、山根さんと再会して…。
辛、小川真美。16歳の普通の私立女子高生。私の初恋の思い出は、この小さな巾着袋の中に入っている。それは、学生服の金ボタン。今から2年前、3年生の卒業式の日に、片想いの山根達也さんからもらったの。でも、自分からはいいだせなくて、バレー部の先輩に、卒業式の前日、部室で頼みこんだの。それ以来、山根さんとは一度も会っていない。ところが、チケットを買いにいったプレイガイドで、偶然、山根さんと再会して…。