片想いのジュリエット
紫苑学園高等学校。伝統と、広大な敷地と、きらめくような卒業生たちに彩られた名門。なぜこのわたしが、こんな学校に入学したのかというと、ほかの高校の受験にすべて落ちてしまったからなんだ。本当は、わたしだって、もっと自由で、庶民的な学校で、のびのびと高校三年間を送りたかったんだけどな。そんなわたしが、入学早々、なんと、生徒会の美青年たちと演劇祭で『ロミオとジュリエット』を共演することになってしまって…。
紫苑学園高等学校。伝統と、広大な敷地と、きらめくような卒業生たちに彩られた名門。なぜこのわたしが、こんな学校に入学したのかというと、ほかの高校の受験にすべて落ちてしまったからなんだ。本当は、わたしだって、もっと自由で、庶民的な学校で、のびのびと高校三年間を送りたかったんだけどな。そんなわたしが、入学早々、なんと、生徒会の美青年たちと演劇祭で『ロミオとジュリエット』を共演することになってしまって…。