鏡の中のれもん(8)
結実の父の荘式があった。結実は、不思議と涙が出なかった。そんなとき、昔父の会社で働いていた嶺子が久し振りにやってきた。今の結実と違って、ゆとりがあって幸せそう。でも驚いたことに、浜田が嶺子の従弟で、嶺子は浜田がオーナーの会社で働いてるだなんて…。結実は、なりふりかまわず、女優よりも知名度のあがる歌手を選んだ。それにはなにがなんでも、待子の協力が必要だった。
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鏡の中のれもん(7)鏡の中のれもん(7)
『普通の女の子』の生活に見切りをつけ、演劇に没頭する決意をした結実。しかし、初のミュージカル公演でマスコミが取りあげたのは、ライバルの千穂ひとりだった-。 1991/01/01 発売