星の迷路
雪山から貴生くんが帰らなくなり、季節はもう春になった。『好き』ということばも告げぬまま、わたしの初恋は描きかけの絵のように宙に投げ出されてしまった。煮えきらない思いのままスタートした高校生活。そんなわたしの前に現れた男の子、真柴南斗。派手な行動をし、常に人をばかにしたような顔をしている。いやなやつだと思いながら、なぜか彼の存在がわたしの中で大きくなっていった。
雪山から貴生くんが帰らなくなり、季節はもう春になった。『好き』ということばも告げぬまま、わたしの初恋は描きかけの絵のように宙に投げ出されてしまった。煮えきらない思いのままスタートした高校生活。そんなわたしの前に現れた男の子、真柴南斗。派手な行動をし、常に人をばかにしたような顔をしている。いやなやつだと思いながら、なぜか彼の存在がわたしの中で大きくなっていった。