君が僕を(4)
「どうすればうまくいくかなんてわからない。過去も未来も」真名は言った。胸騒ぎがする。なにかが起こりそうな予感。いつのことか、どんなことか、見当もつかなかった。なのに、その匂いや味や色彩は、まるで目の前にあるかのように迫ってくる…。真名は街の商売繁盛の神様ー恵まれさん。私は恵まれさんの執事。真名を愛することに日々を費やしてきた。七月一日ー突然訪れた「恵まれ講」の解散式。それは真名がこの街からいなくなってしまうということでもあった。耽美、抒情、哲学的百合小説、完結編。
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君が僕を君が僕を
昔はどこの商店街にもいたらしい商売繁盛の神様“恵まれさん”が、私の街のショッピングセンターに、復活。たいていはおばあさんだったのだけれど、今度の“恵まれさん”はなんと中学三年生。しかも、“執事”をともなって私のクラスに転入してきた!お金に一切触れてはいけない決まりだという“恵まれさん”。日々の生活をサポートするのが“執事”だなんて言っている。お金に触れないなんて、そんなのムリ!本当はどうなの?なぜ、そんな野生動物みたいな微笑みなの?気になる…気になる…好きになる。 2009/07/22 発売
君が僕を(2)君が僕を(2)
うちの近くのショッピングセンターに商売繁盛の神様“恵まれさん”がいる。いるっていうか同じクラスの子で、さらに私と彼女は女の子同士なのにつきあってるっぽい。彼女の部屋で予想外の展開になってしまって、そのあととても気まずいのだ。そんなところへ、全く空気を読まないというか、むしろ私と彼女の間をこんがらがせようとするとんでもない女が乱入してきた。私に無断で私の継母になった(!)らしいその女がこっちに向かって言うことには、「私のどこが好き?」-ぶっコロス…。 2009/11/23 発売