魔法医師の診療記録(7)
「わたしがヴィクターを治してあげますからね…」エルフの奸計によって妖病が末期症状となったヴィクターは、肉体が悪魔化したままもとに戻ることができなくなっていた。クリミアとヴィクターは一縷の望みをかけて最後のガマエ研究者ジゼラ・モルガーニを訪ねるべく聖庁へと旅に出る。だが、ヴィクターとクリミアの聖庁への道のりは、血で血を洗う異能力戦の嵐が吹き荒れることとなるのだった。そして、ヴィクターの病状は時々刻々と増悪し、黙示録の悪魔としての覚醒は間近に迫っていたー。魔法医学の終焉をみせる第七集。
関連ラノベ
「吸血鬼、狼男、食人鬼などの化け物は存在しないんです!!」それらは皆、魔術で癒せる“妖病”の罹患者だと魔法医師・クリミアは言う。彼女は己のせいで“妖病”を患った幼なじみ・ヴィクターの治療法を求め、共に旅を続けていた。その道中に訪れた街で二人は微かな手がかりを得る。しかし、そこは吸血鬼たちが跋扈する、奇妙な街で…?“妖病”を認めぬ教会と魔術医師の対立、異端尋問官との戦い。そして、吸血鬼の治療。ここに“妖病”へと立ち向かう二人の診療記録が記され始めた。魔法医学の最先端がいまここに!! 2015/08/18 発売
「どんな“妖病”も必ず治せるんです!」魔法医師・クリミアは、どんな治療の場でもその信念を崩さない。彼女は幼なじみ・ヴィクターの“妖病”を治療すべく共に旅をしていた。ある時、二人はドッペルゲンガーと会話する少女に出会い、彼女が首無しの魔物デュラハンから逃げてきたと聞く。理性を持つ首無しの生物。魔法医学においても類を見ない現象。時を同じくして、二人の元に悪名轟く魔法解剖医が現れる。デュラハンの正体、そして二人の魔法医師が持つ異なる信念とは…。魔法医学史上、最も稀な事例を記した第二集。 2015/12/18 発売
「ドゥンは必ずしも悪いものではない…?」魔法医師・クリミアは揺れる。彼女は幼なじみ・ヴィクターの病を治す旅を続けるなか、とある館に呼ばれた。魔法医学の権威・ガレノスの館。そこに集うは5人の魔法医師。ガレノスの治療を巡り、技を競い合う魔法医師たち。その一方で、ガレノスの身辺に奇妙な事柄が浮かび上がる。サキュバスの存在と、石化の邪眼を持つ少年。呼ばれた医師たちとガレノスとの内縁関係。そして、ひとつの疑念が語られる。ガレノスは何者かにドゥンを植えつけられた…?魔法医学の特異な一面が記された第3集。 2016/04/19 発売
「ガマエの力を本当に信用して良いのでしょうか」クリミアは旅の目的であった神石の存在に疑念を抱く。それと共に彼女を襲うスランプ。魔術を使えなくなった彼女はヴィクターを置いて、ひとり旅に出る。旅先で現れる人魚の死体。街を取り巻く謎の病。だが魔術を失った彼女にできることは無い。かたや結社の病院に残されたヴィクターは、クリミアを求めて旅に出る。そんな彼らの陰で、ついに最強の鉄鎚ラ・ピュセルが彼らを狙い動き出す。ヴィクターが罹患した妖病が世界にもたらす影響とは。魔法医学史の根底を覆す第4集。 2016/09/16 発売
「俺は、悪魔で…この世を滅ぼすのか…」ガマエの新たなる真相を求めるべく、ガマエ研究者であるゲルハルト・コッホの元を訪れたクリミアとヴィクター。そんな二人の前に、ヴィクターを「黙示録の悪魔」と称して付け狙う殺戮者たちが現れる。魔法医師を名乗る彼らだが、彼らの駆使する魔法医術はクリミアですら知らぬものであった。彼らは、ヴィクターの何を知っているのか?時の流れが乱れる孤島で、ヴィクターの命を巡って凄惨な死闘が幕開く。この戦いの「鍵」となるのは誰なのか。魔法医学の未来を覗く、第5集。 2017/04/18 発売