邀撃マリアナ海戦(3)
昭和19年6月、14隻もの空母に新鋭機を満載し近接信管とレーダー管制による鉄壁の防御を誇る米艦隊がマリアナに迫っていた。日本海軍も残された国力を振り絞って準備した最後の決戦兵力で迎え撃つ。史上最大の機動部隊対決の火蓋は切られた。力押しで攻める米攻撃隊は大量の新鋭戦闘機紫電改に邀撃され被害が続出。一方の小沢艦隊は一向に攻撃隊を出さず、奇妙な行動を繰り返す。これが樋端中佐の遺した詭計なのか。決定打を欠く両軍を呑み込むように南洋の暴風雨が迫っていた。
昭和19年6月、14隻もの空母に新鋭機を満載し近接信管とレーダー管制による鉄壁の防御を誇る米艦隊がマリアナに迫っていた。日本海軍も残された国力を振り絞って準備した最後の決戦兵力で迎え撃つ。史上最大の機動部隊対決の火蓋は切られた。力押しで攻める米攻撃隊は大量の新鋭戦闘機紫電改に邀撃され被害が続出。一方の小沢艦隊は一向に攻撃隊を出さず、奇妙な行動を繰り返す。これが樋端中佐の遺した詭計なのか。決定打を欠く両軍を呑み込むように南洋の暴風雨が迫っていた。