わたしのファルコン(1)
二十世紀も終わりに近いある日、帝都・西東京の自由が丘が、二人の女の子が立ち止まった。“一緒に大空を飛ぼう”それは西日本帝国海軍・飛行幹部候補生の募集ポスター。水無月忍と睦月里緒菜-昨日まで他人だった元アイドル歌手とスチュワーデスになり損ねた就職難の短大生は、ポスターの前で、お互いの名前も知らぬまま友だちになった。なったばかりか、無謀にも二人揃って試験を受けることになったからさぁ大変。「ねえ、願書もらいに行こうよ」里緒菜の手を引っぱる忍の眼には、しかし“大変”の二文字はあんまり映ってないみたい…。未来に羽ばたく女の子たちを主人公にした贈る、青春航空メカ・アクション、開幕。
関連ラノベ
「おめでとう。帝国海軍はあなたを歓迎します」「えー」と水無月忍。「どうしよう」と睦月里緒菜。出頭日はなんと二日後の11月2日、静岡・浜松基地に12:00集合だって。ところが二人を待っていたのは、恐怖の天才性格パイロット-転じて忍と里緒菜の臨時教官となった森高美月の三カ月特訓コースだった。「明日からはしごくからね」「はいっ」「はいっ」元気に返事はしたものの、運命の神様は、果たして二人の初フライトに微笑んでくれるのだろーか…。汗と涙の青春航空アクション、おまたせしましたの第二巻。 1995/04/30 発売
「教官、どうしてあたしたちだけ、特別なんですか」ふとしたことから念願かなって、静岡は浜松基地で天才パイロット=森高美月の三カ月特訓コースに明け暮れる水無月忍と睦月里緒奈の二人だったが、どう考えても様子がおかしい。同期生はいないし基地の食堂でも特別扱いで、まるで隔離されてるみたい。忍は離着陸を覚えたばかりだっていうのに、今度はいきなり空戦機動。どーなってるんだろう。「教官、教えてください」ほんとはロシアで大変なことが起こりつつあるんだけど、思わずそう言ってしまった忍-いよいよ迎えるシリーズひとつのクライマックス、二人の特訓はまだまだ続きます。 1995/07/31 発売
「究極戦機」、暴走か。搭載母艦=「翔鶴」に危機迫る。飛行特訓中の水無月忍にかかったスクランブルは、空母「翔鶴」への緊急着艦命令。「忍、UFCはおまえの声でないと動かないんだよ。」「えー。」「あいつを止められるのは、おまえしかいないんだ。」「そんなこと、わたし聞いてない。」当たり前です国防機密。制御者不在のまま覚醒したUFCに明日はあるのか。浜松基地をフケた里緒菜はいまどこに。渚佐と万梨子は本当にSなのか。涼子とひかるに挾まれた川西小尉の運命は。本筋に関係あることないこと盛り込んで、ついに突入する真・クライマックス。 1995/10/31 発売