旦那様が愛人を連れていらしたので、円満に離縁したいと思います。
かつて社交界の華だった侯爵令嬢シャルロットは、公爵家に嫁いでからというもの、夫の指示で半ば軟禁され、「鳥籠の夫人」と呼ばれていた。愛情ゆえだと耐えていたシャルロットは、夫が屋敷に愛人を連れてきたことで堪忍袋の緒が切れ、屋敷からの脱出を画策してくれた幼馴染達の手を取ることに。夫と離れて静養する中で、令嬢としての自信を取り戻し、離縁の準備を進めるシャルロット。彼女を献身的に支える幼馴染の一人であり王太子であるジルベールは、長年秘めていたシャルロットへの恋心を打ち明ける覚悟を決めて…。