蒼と壊羽の楽園少女(アンティーク)(1)
ほとんどの陸地が水に沈んでしまった蒼の世界。海上にたたずむ巨大人工島“駅”で暮らしていたイスカは、一人の少女と出会うー。「わたしを“楽園”まで連れていってくれませんか?」まるで人形と見まがう少女、アメリは自らを「魔女」だと名乗った…。かつては高度な文明を築き、人類を繁栄に導いた魔女。だが、魔女は姿を消し、頂点を極めた文明は滅び、その遺産だけが残された。そしてイスカ自身、魔女がこの世界に遺した吸血人形だったのだ。消えたはずの魔女と、魔女が遺した人形。二人は旅立つ。この世界のどこかにあるという魔女が住む“楽園”を目指して。