ひとつ屋根の下、亡兄の婚約者と恋をした。2
亡き兄の婚約者・志穂と同居することになった高校生の稔。複雑な関係にはじめは戸惑っていた稔だったが、志穂の優しさに触れていくうちに同居人として、そして共に兄の夢を叶える協力者として、仲を深めていった。夏休みに入り喫茶店の勉強に本腰を入れていた稔は、志穂の提案で旅行に行くことになる。悠香と帆乃香も加わり四人で避暑地に向かった一行は、束の間の休暇を満喫していく。だがその一方で、志穂の瞳には時折哀愁の色が浮かぶ瞬間がありー。志穂の兄への想いを知る度に、稔の胸にはいつしか誤魔化しようのない、とある感情が芽生え始めていく。これは、同じ痛みを知る二人が、やがて幸せに至るまでの純愛物語。
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高校生の七瀬稔は、唯一の肉親である兄を亡くし、兄の婚約者だった女性・美留街志穂と一つ屋根の下で暮らすことになった。家族とも他人とも呼べない微妙な距離感の中、志穂の包み込むような優しさに触れ次第に悲しみが癒えていく稔。やがて稔の胸には絶対に抱いてはいけない「想い」が芽生えてしまうのだが、それは最愛の人を失った志穂もまた同じで…。お互いに「代わり」ではなく、唯一無二の人になるためにーこれは、いつか二人の哀が愛に変わる物語。兄の婚約者に恋した高校生と、婚約者の弟に愛した人の面影を重ねてしまう女性が、やがて幸せに至るまでの日々を綴った純愛物語。 2024/04/14 発売