僕にお月様を見せないで(1)
駒犬銀之介は見事に潰れた目玉焼きを前にして、ため息交じりに呟いた。「ちゃんとした目玉焼きが食べたい」。しかしそれは叶わぬ夢。なぜなら月のような卵を一目見たとたん、銀之介は狼男に変身してしまうのだ…!?この秘密がばれたために、銀之介は幾度となく転校を繰り返してきた。そいでもって今回転校してきたのが飯波高校。『僕の血を吸わないで』の舞台にもなったここには、立場をかえてあの倉地香がいたりもして…。あのコンビが新たに放つ、ファン待望の新シリーズ。
関連ラノベ
駒犬銀之介があるものを克服して街に出たのは小学校一年生の時。黄色くて丸いものを見ると狼に変身してしまう銀之介はそのあるものを見ても変身しないようになって初めて、街に出ることことが許されたのだ。あの時食べたアイスクリームには感動した…。そんな銀之介のもとに、従妹の銀花がやってきた。あの時の銀之介と同じ様に、街デビューをするために。そしてこの時銀之介の背中をなぜかイモムシが這いずり回った!?阿智太郎と宮須弥コンビによる、新お笑いシリーズ第2弾!!今度もまたまたあの懐かしいキャラが登場したりもして…。 2000/12/10 発売
駒犬銀之介の父、銀一郎が描いたマンガがテレビドラマになる!!ということで、ちょうど夏休みということもあり、銀之介と唐子はそのロケ現場で雑用のアルバイトをすることになった。しかしこのドラマ撮影の裏では、なんと麻薬の取引を企む腹黒い人がいて、二人は知らぬ間にその事件に巻き込まれてしまう…!?な〜んて一見シリアスなサスペンスってかんじだけど、阿智太郎がそんなものを書くわきゃないってもんだい!!阿智太郎と宮須弥コンビによる、新お笑いシリーズ第3弾!!事件といえばあの破天荒刑事もまた活躍しちゃいます。 2001/04/10 発売
「思い出か」-なんとなく口にしたその言葉。それが鍵だった。心の奥のタンスにしまい込んでいたいくつかの思い出が、ぽろぽろと零れ落ちた。失礼。そんなキレイな零れ落ち方じゃない。どっちかっていうと、擬音は「ぼろぼろ」って感じだった。害獣と間違えられて猟銃で撃たれた瀬戸内海の島、わんわん病にかかり療養した青森の山奥、そして憧れの先輩に正体がばれて逃げ出した長崎…。人気シリーズ第5弾は、銀之介の思い出に、笑いと涙が零れちゃう。 2001/11/10 発売
おバカでも風邪はひく。自宅で寝込む銀之介を見舞おうと、特製出前うどんセットを携えて、駒犬家を訪れた七味唐子。しかしそこには意外な先客が…。目下オオカミ狩り保留中の狩谷楓が、ソーセージを手に銀之介のお見舞いにきていたのだ。なんとなく火花を散らす唐子と楓であったが、楓が持つ不思議な能力「動物占い」に興味津々となった唐子は、無理やり楓を引き連れ、ルンルン気分で町に繰り出した。それが災難の始まりとも知らずに…。 2002/02/10 発売
いまどきスケバンやってる奴もいる。長めのスカートがいかしてる、そんな怖い彼女ではあるけれど、ゴミのポイ捨てだけは許せないという、ちょっと変わったお方だった。そのツッパリ少女、倉畑希美恵の前に登場するは、もちろん我らが駒犬銀之介くん。たまたま道に転がっていた空き缶を、たまたまゴミ箱に捨てる銀之介。その姿をたまたま見かけてしまった希美恵。「冴えてない奴」が一転して「奥ゆかしい方」に変わったのだ。今回はツッパリ少女までをときめかせてしまった銀之介。唐子や楓を差し置いて、いきなりスケバンの「おとこ」になってしまうのか?まだまだ続く人気シリーズ第7弾。 2002/06/10 発売
それは獲物。そう、ただの獲物…のはずだった。が、しかし、獲物であるはずの銀之介と、なぜかペットショップで犬を撫ぜて微笑む楓。これってもしかして、デートってやつではないんですか!?そんな仲睦まじい二人の姿を、偶然見つけてしまった銀花。ちびっこオオカミ少女が、これを黙って見逃すわきゃないってもんで…。そんでもって、またまた偶然、唐子も登場したりするってわけで…。人気おバカ小説シリーズ第8弾。 2002/08/10 発売
嵐の夜、銀之介にかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、雷と雨の音と、とても弱々な唐子の声だった。いつも元気溌刺な唐子がどうして?なんて銀之介が思っている時、突然電話が途切れた。胸騒ぎを覚え、風雨の中を唐子の家へと急ぐ銀之介。と、そこには停電による暗闇にひとり怯える唐子がいた。聞けば雷にまつわる悲しい思い出が…。嵐のため唐子の親父さんが旅先より帰宅できない中、徐々にいい感じになっていく二人。とうとう恋が決定的なものになるのだろうか!?人気シリーズ第9弾は、シリーズ完結に向け一気に加速!!読む者を、笑わせ、和ませ、切なくさせる。 2002/10/10 発売
銀之介が暮らす飯波市に連続猟奇事件が起こった。血まみれで倒れる女性には肉食動物に噛まれたような傷跡。そして「毛むくじゃらの化物に襲われた」という証言。事件解決のため、またまた銀之介たちの前に現れた破天荒刑事漆野百太郎が銀之介に告げる。「今回の事件の犯人はオオカミ人間だ…」。いったいこのオオカミとは何者なのか?そんでもって銀之介は飯波市に平和を取り戻せるのか?こんな事件が起きちゃって、銀之介は無事に飯波高校を卒業できるのか?だいたい卒業を目前にして、唐子との関係は進展しないのか?『僕にお月様を見せないで』ついに完結。 2003/01/10 発売