灰色のアイリス(5)
都庁舎崩壊、国会議事堂襲撃、上野無差別攻撃。次々にテロ行為を巻き起こし国家に異空眼者の実力を見せつけた美木響紀との戦いは、朝霧奏の活躍によって終息した。一時の休息を得た朝霧奏と未来だが、その小さな平和は最強の異空眼を持つイリスによって壊される。未来の目から灰色の異空眼を奪い取ったイリスは、この世界自体を壊し、全てを奏と二人の世界に塗り替えるために暴走を始める。イリスを止めるため、世界を救うため、灰色の異空眼を巡り、朝霧奏の最後の戦いの幕が開くー!岩田洋季デビュー作、『灰色のアイリス』ここに完結。
関連ラノベ
最強の異空眼者と呼ばれる朝霧奏は、慕っていた姉の死により、悲しみと罪の意識に苛まれていた。悪夢の中に現れる謎の少女の言葉にうなされ続ける日々。-悪いのはかなでじゃなくて、この世界なんだから。悲しいことしか生み出さない、この世界そのものなんだからーイリスと名乗るその少女の言葉に混乱する奏。彼を支えているのは、もはや姉の娘である未来の存在だけだった。同じ頃、一連の事件に朝霧奏が絡んでいると知った美木響二の娘・優夜も、父の死因を調べるために動き始めていた。美木響二の死が、世界の破滅への序章に過ぎないとも知らずー。期待の新人と話題のイラストレーターが贈る、注目のシリーズ第二弾。 2002/09/10 発売
突如、一瞬で崩れ落ちた新宿都庁。生存した少女の瞳に焼きついたのは、天使の羽だったー。朝霧奏や未来が、永遠に続いて欲しいと願っていた平穏な日々。だが、未来は謎の少女イリスの悪夢に苛まれ続ける。-かなでには、イリスがいればいいの。-あなたなんか、かなでには必要ない。イリスの言葉に、ただ打ち震えることしかできない未来。取り返しのつかないことが起きるのでは…という不安が、いつまでも心中からぬぐえなかった。そして、美木響紀に加担したイリスによる都庁崩壊が引き金となり、全てが世界の終焉へと動き始めていきー!期待の新人が贈る、シリーズ第三弾。 2002/12/10 発売
朝霧奏の願っていた平穏の日々は、美木響紀の手により奪われてしまった。響紀らの襲撃による葵原勇吾の死や矢志奈姫子の無惨な姿。さらに、何よりも大切な未来までも響紀らに人質に取られてしまい、奏は恐怖の底で打ち震える。-未来だけは無事であってほしい…。響紀の隠れ家を知る由もない奏は、もはや屈する以外に手の打ちようがなかった。一方、響紀らとともにいるイリスは、未来の持つ灰色の異空眼の謎に迫りつつあった。異空眼の謎が解ける時、奏と未来、そして世界の運命はー!?朝霧奏、未来、美木響紀、イリス…。それぞれの思惑が交錯する中、物語もいよいよ佳境!シリーズ第四弾。 2003/03/10 発売