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ワタシハ王ヲサガシテイマスー高城学園高校一年生、袖木穂邑のもとに届いた差出人不明の奇妙な手紙。穂邑たち六人の生徒の名前を記したそれは、連続殺人の予告状だった。白昼の校内でまず最初の一人が殺され、穂邑の身にも危険が迫る。六人の生徒に共通しているのは、半年前、大火災によって消滅した進学塾の塾生だったということだった。先輩、長岡櫂とともに犯人の正体を探る穂邑だが、それを嘲笑うかのように、第二、第三の殺人が…。暴走の危険と引き替えに宿主に強大な力を与える、意思を持つ「呪力」-フォーミュラ。その能力を操る犯人から、穂邑は逃れることができるのか。