輪環の魔導師(2)
黒猫アルカインと共に旅立ったセロたちは、彼の仲間と合流するべく、辺境の都市、ロンバルドを訪れていた。はじめて眼にする大きな街に驚きつつ、物珍しげに歩くセローそんな彼の前に、一人の不思議な少女が現れる。「…向こうの森にいるの。助けて…」か細い声で助けを求める彼女は、近くの“森”へとセロを呼ぶがー消息を絶ったアルカインの仲間。古代の民が遺した“旅の終わりの森”。そして始まる“魔族”の暗躍ー渡瀬草一郎が贈る、新ファンタジー冒険譚第2弾。
関連ラノベ
神々はその世界に祝福を残し、そして去っていったー辺境の地、ミストハウンドに暮らす見習い薬師のセロ。優秀な魔導具職人を祖父にもちながら、その孫たる彼は何故か魔導具を造ることも使うこともできない。祖父の亡き後は主のオルドバに仕えつつ、薬師としての修業に日々を費やしていた。そんなセロのもとに、ある日、王立魔導騎士団のハルムバックと名乗る青年が現れる。彼は“祖父の遺品”の魔導具に興味を示すがー『空ノ鐘の響く惑星で』の著者・渡瀬草一郎が贈る待望の新シリーズは、“見習い薬師”と“黒猫”が織り成す冒険ファンタジー。 2007/11/10 発売
魔族に乗っ取られたエルフール王家。逃げ延びた姫君・イリアードを保護するため、セロ達はダイナースクの街へと向かう。ところが潜伏先の酒場は何者かの襲撃を受け、イリアードは護衛の騎士達と共に行方をくらませてしまった。そこに魔族の暗躍を感じた一行は、手がかりを求めて街の地下に広がる廃坑へと踏み込む。だがそこは、廃坑とは名ばかりの“迷宮”だったー迷宮の奥で離ればなれになったセロとフィノ、辿り着いた場所でそれぞれが見たものとはー?渡瀬草一郎が贈るファンタジー冒険譚、第3弾。 2008/07/10 発売
魔族の前で“還流の輪環”の力を解放し、ついに戦う覚悟を決めたセロ。しかしラダーナ達には出し抜かれ、イリアード姫を連れ去られてしまう。姫君を救うために旅への同行を申し出た騎士・ヴィオレを仲間に加え、一行はルナスティアの待つ王都へと向かう。ところがその道中に立ち寄った街で、魔族同士が争う奇妙な光景を目撃し…魔導具を求め、魔族と敵対する謎の青年。そしてその場所で再会した、セロのよく知る人物とはー?渡瀬草一郎が贈る新ファンタジー冒険譚、第4弾。 2008/10/10 発売
魔族に捕らえられてしまったセロとフィノ。西天将・ルナスティアは、フィノの“魔族化”をほのめかし、セロを仲間に引き込もうとする。そんなセロ達を救うため、アルカインは城へと急ぐが、合流したホークアイは、彼に撤退を提案する。その理由は、王都の上空に見えた黄金の鳥ー一方でルナスティアのもとにも、その時、招かれざる客が訪れていた。不利を承知で城に潜入したアルカインは、果たしてセロ達を無事に救出できるのか。そして、西天将・ルナスティアとの決着のゆくえはー?人気シリーズ第5弾。王都奪還編クライマックス。 2009/03/10 発売
魔族の手からエルフール王国を解放したセロ達。人々が復興に向け活気を取り戻す一方で、セロは“身に覚えのない悪夢”にうなされる日々が続いていた。そんな中、王都に滞在する一行のもとに、六賢人の一人、“楽人”シェリルからの手紙が届く。しかし、その内容は意外にもー!?伝説の魔導具“還流の輪環”を巡って魔族と六賢人が動き出す中、その魔道具を身に宿す少年・セロと、彼を導く黒猫魔導師・アルカインの選ぶ運命は?人気シリーズ第6弾。 2009/07/10 発売
“聖人”クラニオンの不穏な動きにより、六賢人の関係が軋んでいく中、大国サイエントロフに内乱の兆しが訪れる。“楽人”シェリルに保護されたアルカイン達は、浮遊庭園からその調査に乗り出すが、その地には魔族の影もーそんな中、セロは自身の見る夢の内容が、大罪戦争の英雄達と深く関わるものであることに困惑を深めていく。反乱軍に協力する魔族、そして内乱への介入を決めた聖教会。様々に入り乱れる各勢力の思惑を前に、アルカイン達が選ぶ道はー!古き戦争の記憶と世界の関わりが見え始める、激動のシリーズ、第7弾。 2010/04/10 発売
反乱軍の負傷兵と難民が残されたシャンヤルル僧院。その地を強襲したロンドロンド騎士団の暴虐を止めるべく、アルカインとセロ達は再戦へと臨む。それに並行して工人ナボールと南天将デルフィエの接戦も続く中、楽人シェリルと腹心のレニーは、六賢人の亀裂が決定的なものになることを危惧していた。そして、まるでその不安を嘲るかのように、眼下ではある変事が起きーセロの中でよみがえる大罪戦争の断片的な記憶。幼いフィノが見た異世界につながる門。様々な謎が糸となってつながる先に、魔族の“主”が現れる!交錯する各陣営の思惑が世界を歪めていく、シリーズ佳境の第8弾。 2011/01/10 発売