1987年8月発売
今度、わたしの隣りに引っ越してきたヒト、ちょっとヘンなの!レバーとホウレン草しか食べようとしないし、ニンニクのにおいで飛び上がったり、十字架を見て縮み上がったり…。どうやら、吸血鬼の疑い、濃厚ってワケ。その名も、なんと千賀欲男!なのに欲男ときたら、気が弱くて、“美女のうなじにガブリッ”っていうのができない性格。このままじゃダウンしちゃう。貧血症の吸血鬼なんて笑うに笑えないじゃない!なんとかしなきゃ。
17歳は、子供じゃない、よね?高校生が、オトナのオトコのヒトに、恋しちゃった。モテモテのスーパースター、ヒコさんと、かわゆいしのぶちゃんの、オトメチック・ラブストーリー!
私、アッカルイ中2少女・樹里衣。ある日幼稚園のころ好きだったコタローくんが、とびっきりステキになって転校してきた。私と幼なじみのクライ少女・按理はソク、恋ガタキ。でもコタローくんは私のものさ、と思いきや、ぶりっこアソビニン女、マット・ディロン風スカシ男、おまけにドロボーまで出没しちゃって!!ついに恋の探偵ごっこまでおっぱじめちゃうのよ。
南アの港街ダーバンでアバンチュールと洒落こむ一等航海士の五郎。だが、これがとんでもない罠だったのだ。秘密警察BOSSの逮捕と拷問、釈放条件として示されたうさん臭いタンカーへの乗り組み、さらにセネガル沖での武装ヘリによる襲撃と船の沈没…。そして今、事件の唯一の生き残り五郎を追って、謎の男たちがダカールに集まる。-南アの原油詐取に端を発した巨大な陰謀は、好漢五郎を危険な冒険の荒海へと誘う。
自衛隊がすでに核を製造、保有していた!こいつは確かに醜悪な事実だが、俺にとってはそれだけのことだった。だが、父を殺され、妹を誘拐され、俺自身の生命まで狙われるに及んでは話が違う。俺たちが生きのびるためには何としてでも核の存在をあばかねば。それには現物を手に入れるのが一番なのだが…。国家を相手に始まる命がけのゲーム。駒は“核”、そして盤面は“東京”。
霞が関から福岡県庁へ単身赴任して1年になる平塚は、中洲のクラブで知りあったホステスのエミーと親密な関係になっていた。結婚後8年、夫婦関係は冷えきっていたが、妻の淑恵は夫の不倫を嗅ぎつけ、それまで1度も訪れたことのない博多までやって来た。怒りに燃え、エミーの面影を宿す博多人形を破壊して出て行く妻の背を無言で見送った平塚に、やがて、エミーが惨殺され、その傍に博多人形の首が落ちていたことが告げられた…。仙台、札幌、博多、広島に展開する連作ミステリー・ロマン4篇。
今どきの修学旅行に京都なんて-という轟々たる非難を押し切って、おれの高校は今年も京都への修学旅行に出発した。おれは、毎年恒例のこの行事が嫌いではない。いかにもダサく、汗臭い青春の真っ只中という気分が味わえるし、それに今回は、トレジャー・ハンターとしての仕事も兼ねていた。八頭大・痛快登場、第8弾!