1988年6月1日発売
「あと2分、チコクだ-っ!」絶望的な朝のダッシュ、もしかしてあなたも経験アリ!?ドジな季里のピンチを救ってくれたのは、直也。そして、あいつは、大切な大切な夏休みまでスリリングに塗りつぶしてくれたんだよね!
ううんっ、もう知らない!タカシとふたりっきりで旅行を楽しもうと思ったのに、肉食恐竜に追いまくられ、原始人の戦争にまでまきこまれるなんて。そのうえ、地底の悪魔の島で、なんで死ぬようなめにあわなきゃいけないの?神様、MIにさそわれて行った国にはドラゴンと地底の魔境が待っていた。胸キュン・ペアーのわたしたち、もうハートがこなごなに、くだけそう!
あたし、雨宮結花には、両親がいない。パパとママの死後、あたしを引きとって育ててくださったのは、ふたりの親友だった石見家の、おじさまとおばさまで。あたしは、やさしい他人たちの中で、けっこう幸せに成長して、ことし、高2になった。そんな、ある日。大好きな“おにいちゃま”役である石見貴志さんから、プロポーズされたのだけれど…。あたし、まだ16歳なのに。人生、決めちゃって、いいのかしら…。
あたし、白鳥麻央。パパとママの飛行機事故から早いもので、もう2か月もたったの。今は、北海道の叔母さんの牧場でお世話になってるんだけど、やっと、その生活にも慣れてきたところ。学校でも、友達ができたし…。でも、許せないのは、堤健太郎。あたしの命の恩人なんだけど、あたしのこと、ずーっと・無視してるんだ。フン、イヤなヤツ!!
あたし、工藤由香。高校1年生。今、友人のサキと小林クンと一緒に、道玄坂の人通りがよく見える喫茶店で、お茶してるところ。その時、転校生の寺坂敦子さんが、ショッキングピンクのワンピース姿で通ったの。デートかしら!?サキの発案で尾行開始!ところが、寺坂さんの姿は、道玄坂の上のホテル街でかき消すように消えちゃったの!