1989年4月発売
沙羅が転校した玻琅学園は、妖気ただよう不気味な学校!見た目にはフツーの高校でフツーの教師と生徒たち。でも、私にはわかる、人間じゃない霊力が…。そんな沙羅の目の前で血しぶきが噴き上がり地底から声が響く。B・Fの薫までさらっていった悪霊の正体と目的は、いったい何?秘密の能力を知られたら薫ともお別れだけど、彼を救出するために、私は満月の夜、闘い、大ピンチ。そのとき現れたのは意外な人!応援してね!
ハンサムな深津聖くんの自転車の荷台に、髪の長い、ほっそりした少女が座ってる。それも、透きとおるような真っ白なドレス着て!クラスメートの礼美たちには見えなくって、あたし、泉だけには見える…。深津くんと親しくなっていけばいくほど、ふしぎでおそろしい出来事がおこってきます。ついに、湖に引きずりこまれてしまう。こわい!深津くん、いったい何があるの?あたしこの秘密、おそろしいけど、必ず解きます。
彼、トオルは、おしゃれなドロボーさん。深夜の宝石店の前で、私、アリサのファーストキッスを盗む。その手ぎわもにくらしいくらいあざやか!ところが、そのとき宝石店のなかでは、なんと殺人事件が行なわれていたの!目撃者の証言で、私たちはリッパなおたずね者に。刑事がニガテのトオルと、スリル大好きのアリサ。こうなったら、ふたりの推理で、真犯人を見つけなきゃ!なのに、ピンチの私たちの前に、犯人の巧妙なワナが…!
大門みかるは2度目の失恋をした。かなりの重症。どうしてフラレちゃうのか知るために、失恋クラブを作った。13日の金曜日にできたクラブの部員は13名。それも全員女子。いまではみかるの身近な男の子といえば弟の友だち森隆一だけになってしまった。みかるの真下の教室にいて、窓から2階に呼びかけ、べんとう半分くれだの、エンピツ貸せだの命令するイヤなやつ。そんなある日、突然、母が若い男と駆け落ちしてしまい…。
私、月子は、走ることが大好きな元気少女。だけど、悩みはある。つき合って半年になるカレ、聡との、近いようでとても遠い距離のこと。もっと近づきたいのに…。ところが、ある日突然、聡にサヨナラを言われちゃう。どうして!?理由がわからないままなんてヤダよ。そんな私の前に、いきなりフシギな男の子・キサブローが現れたり、理沙のウラギリや美幸のイジワルがあったり。頭は大パニック!私の恋はどうなるの?
あたし、白鳥麻央。18歳。パパとママを飛行機事故で亡くし、北海道の叔母さん夫婦のところに引きとられて、もう4年になります。あたしにとっては、じつに波乱に満ちた年月。でも、それも、今では懐しい思い出なの。一度はあきらめかけた健太郎との仲も、元にもどり、そして、なによりも嬉しいのは、早苗ちゃんの足の手術が成功したことです。今は、秋の乗馬大会に向けて、ポーラスターといっしょに、猛練習中なんだけど…。
あたし、工藤由香。都立高校の1年生。今度の事件は、3月の、あたしの16回目のバースデーパーティーから始まったの。パーティーの趣向として、悪友のサキが、魔法のおまじないを教えてくれたことも、その事件の重要な要素でもあったんだけど…。なんのおまじないかって?わかるでしょ!!でも、あたしもサキも、その時はまだ、その魔法のおまじないが、ほんとに効くなんて、ぜんぜん思っていなかったんだ…。
あたし、園田愛子。もうすぐ17歳になる、私立女子高の2年生。家族は、ママと、ママのほうの、おじいちゃんとおばあちゃんだけ。やさしかったパパは、もういない。汚れた手帳だけが、たったひとつのパパの形見。ある日、下校の途中、片倉英二さんと知りあったの。英二さんは、バレエ団のダンサーで、日本公演のために仲間とやってきたという。英二さん!あたしの素敵な“天使”に、なってくれませんか?
アニキのつもりで長年つきあって来た、お隣り、深町家の洋一さん-、洋にい、への気持ちが。いつのまにやら女のコらしい片想い、てヤツに変化しちゃってるコトに気づいてしまった、ボク、井沢真琴。16歳、高1。春休みを待ちかねるようにして、ボクは、洋にいが住みこみでアルバイトしてるスキー場のペンションへ、旅立ったんだ。大好きなヒトと楽しい時間を過ごせるはずだったのに、ちっきしょー、ジャマモノが、1匹…!