1990年11月1日発売
「いいかげんにしてよ!」まりあは激怒した。ミツコさんの胸ぐらを、むんずとつかもうとしたのに、つかめない…だって彼女は幽霊だから。ある日とつぜん、まりあの前に現われた彼女。30年前に死んだけれど、心配ごとがあって成仏できない。そこで天国へ行く手助けをしてほしい、って頼まれて、友達になってあげたのに、恩辺しどころかハッピー真っ最中のまりあの恋をぶちこわしにかかった。さあたいへん、恋の結果は天国?地獄?
あたし、御園生夕湖。だれ?あたしの名前を“タコ”って呼ぶのは。あたしたちの高校が生んだスーパーアイドル-後藤可奈子ちゃんが、地元でコンサートをやるんだって。超ミーハーのあたしは、もう気分盛りあがりっぱなし。でも、彼女のもとに、コンサートを中止しろという脅迫状が。脅しはどんどんエスカレートしていき、ついに…!アイドルを守るため、大嫌いなのになぜか気になる基樹たちと、犯人さがしを開始したのだ。
横浜の地に百年前、妖魔を眠らせた黒田絹子があたし北村千代子の夢に現れて言ったの。“指輪は他にもあります。全部集めなさい”って…。そして今朝、そのことをエディ=高島くんに話そうと思ったとたん、倒れてしまうし、お嬢様学校の聖グレースから千葉登美子って子が転校して来る。何かが起こる。はたして、指輪について書かれた本を探しに桜木学園長の家の“蔵”に忍びこむと、夜の闇の中で水魔ブロケルが私を待っていた。
ミナトのラーメン屋、ゆーさんのもう一つの顔は、闇の仕置人。無敵のカンフーで、悪い奴らを一網打尽にしてしまうカッコよさは、あたし、ミキも、よーく知ってる。ところが、神戸にいるゆーさんのお師匠さんの命があぶなくなった。助けに行こうとするゆーさんは、“敵”に視力を奪われてしまう。このままじゃ闘えない。あたしも神戸へ。だけど、お師匠さんを救う薬は見つからないし、どの駅にも“敵”がいる!どうしよう。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。遊び半分でやった「キューピット」さん占いが原因で、偽天使につけいられる羽目になり、とうとう、ランとケンカしてしまったの…。それでも事件は容赦なくふりかかってくる。ツケモラスのお墓の近くで、いきなり空からカウンタックが降ってきたり、女子トイレで、侍の幽霊が、「手首を返せ」とすすりないたり…。いったい、どうしちゃったんだろう。
わたし、村上亜矢香。20歳。わたしは今、新幹線の中。目的地は神戸。わたしは、その地に自分の恋の結末を見届けるために向かうのだ。やっとのことで勇気を奮い起こし、重い腰をあげて…。わたしが想い続けてきた先生、青木純一さんに会いにいく。
わたし、小松やよい。高校3年の受験生。初めて恋人って呼べる人ができたんだけど、お父さんに嘘をついてデートしてたのがバレちゃって。彼と逢うことを禁止されちゃったの。はぁ〜、このままじゃ、恋も受験も両方ダメになっちゃう…。
あたし、和津真理。中3の探偵小説大好き少女。なかでも、ホームズが大好きで、探偵倶楽部“イレギュラース”を主宰してるの。あたしたち、来年の春は卒業なので、アルバム用のクラブ写真を撮ったの。もちろん、ホームズ君もいっしょよ。ところが数日後、アルバム編集委員がやってきて、「写真が盗まれた!」っていうの。いったい、誰がなんのために…。なにがあっても、取り戻さなきゃ。
おてんばで、元気が取り柄のあたしが、ひそかに恋してるのは、学年一真面目な優等生、勇太郎くん。ところが、彼の好みのタイプは、あたしと正反対の、おしとやかで家庭的なコなんだって…。あたし、どうしたらいいの。
元・子役で暴れん坊の館太郎と、正義感のかたまりみたいな有美。ふたりはささいなことでケンカし、館太郎は転校生の理加とつきあうことになってしまった。その頃、S県の高校を狙う同時多発ゲリラが発生。犯人は数十人の女の子で、首領は星崎かれんと呼ばれる謎の少女だ。館太郎と有美にもかれんの魔の手が迫り…。熱望にこたえておくる「リトル・ギャング」シリーズ第2弾。
プレトマイオス14世と再び形式的な結婚をしたクレオパトラだったが、彼女の胸をこがす相手は、アシラスとマルタだった。カエサルのプロポーズを巧みにかわしながらも、囚われの身の妹アルシノエのことが気がかりで、牢を訪れた。そこへマルタがアルシノエを助けに現れたため、アルシノエはますますクレオパトラへの憎悪を深めてしまった。そのころ、アシラスは謎の集団と戦いをしていた。
あたし(マミ)は、大助クンや親友の知恵やみどり達と、北海道のトマムにスキーに来ている。もちろん、美人の紺野先生も一緒。あたしはすべれない大助クンに、スキーの初歩を一生懸命教えてあげてる。そこへ北野刑事とみどりのママもやって来た。何かが起こりそうな気配。すると案の定、みどりのママの“ダイアの指輪”をいただきに行く、という怪盗紅真っ赤からの手紙が届いていたのだ。
異世界ロム・ラドから、魔法使いのヘンな猫…そう、ボクのテパが帰ってきたあと、喜んでいたのもつかのま。いきなり教室で平手打ちをカマされたカズヤ。殴った相手は、牧原亜由、14歳、A型、すっげえ美少女。顔中を「?」にして痛みをこらえたカズヤだったが、怒ったのはアユちゃんだけじゃなかった。自然を踏みにじってきた人間に対する緑の精の復讐が今まさに始まろうとしていた。
多佳良(タカラ)と奈生(ナオ)は高2生。学年は一緒なのに、奈生は多佳良のことをアニキって呼んでる。二人は探偵事務所が持っているビルの屋上に住んでいて、事務所で少々ヤバいバイトもしていた。今回の仕事は、一人の女の子と恋に堕ちること。ターゲットは、宮室裕子、同じ高校の成績優秀な美少女。優等生とは言い難い二人組を代表して、多佳良が彼女に近づくが、恋はいつも成績も仕事も通り越して。
下田の別荘地で、少女が暴漢に襲われて崖から墜死した。別荘にいて、助けを求める少女に気づいたはずの楠本富尼助夫妻は、大量の血痕を残して失踪。さらに富之助の妻の死体が奥多魔湖に浮かんだ!ついに警視庁の大曽根警部は友人の名探偵・滝に協力を要請。「安徳天皇阿蘇潜幸説」の懸賞論文に取り組んでいた滝は、富之助が平家琵琶に魅せられていたことを知り、演奏会のある壇ノ浦へ赴くが…。安徳伝説が語る、哀しき殺意の真相とは?
フランス帰りのコック島千尋が勤めて三日目のレストランを飛び出すと、街はドラコニア騎士団とアカシャ公国の銃撃戦のまっ最中。拐われかけたアカシャの王女フリーダ姫を助けたばかりに、島は大使館に雇われ、国会議事堂の中央塔に幽閉された幸運の一角獣救出作戦に加わる破目になった。銃火器エキスパートの美少女まり子と新米魔術師大塚を相棒に、ドラコニアの殺人鬼と魔術師に挑む島の活躍が始まる!世紀末アクション第一弾。
昭和12年、上海。海軍陸戦隊の砲撃をものともせず、赤い光を明滅させながら機械のように進む銀白色の敵兵。それは中国軍でも欧米軍でもなかった。このとき初めて、人類は敵エイリアンと遭遇したのだ。真相を隠し極秘に対抗兵器を開発する列強。我が参謀本部も三体の“機神”を製造し、アマ相撲の横綱榊大作、パリに遊ぶ天才飛行士真澄公彦、美貌の名射手白蘭花の3名にこれを託す。機神兵団対エイリアン、今ここに未踏の戦史が刻まれる。
不帰伸介が目覚めた時、妻の麗子は隣のベッドで死んでいた。木の杭に胸を貫かれ、灰と化したのだ。犯人は自分たちを斃す方法を-自分たちの正体を確実に知っていたのだ。愛する者を失った不帰は“組織”には連絡せず、復讐に立った。そして、限られた一晩の闇に賭けた。新感覚のネオホラー・シリーズ第2弾。