1991年2月発売
第二の指輪のかくし場所がわかった。有名な建物の上よ!わたしチョコとエディ、おシマの三人が真夜中にかけつけると、そこには、指輪を横取りしようと待ちうける、水魔ブロケルと水ドラゴンが。しかも、炎の妖魔アインの乗り移った桜木大和までが現れた。第二の指輪を手に入れれば、妖魔をおさえる力が強力なものになるけど、妖魔に奪われたら、もう、あたしたちの力では、妖魔を倒せない。指輪よ、あたしを助けて。
あたし、唯。サッカー少年の圭と、もっと仲良くなりたい17歳なの。ある晩、あたしの部屋に、着物姿の女の子が、ボンッ!と現れたんです。それは、あたしのひいひいひいおばあちゃん。江戸城でお仕えしてる篤姫さまの悲恋を、今の世でかなえてあげてほしいと言うの。圭の協力で、テレポートしてきた篤姫たちとWデートに成功したのはいいけれど、圭の熱い瞳に映っているのは、まさか…姫さま!平成の恋だって、波乱万丈よっ。
やっぱり冬はスキーよね。あたし、松宮梢子はウキウキ気分。親友の万由子、彼女のパパの寅おじさまとベンツで目指すは「ガーラ湯沢」のはずだったんだけど…。スキー場を前にしてなんとベンツがエンスト。あーん助けを呼ばなくっちゃ。「なんだこりゃあ、ベンツがエンスト、おまけにへんな組み合わせ!」イヤミなヤジ!黒いちっちゃな車から男がふたり顔を出す。このヤローと思ったけど、これがすごいハンサムなの。くやしいけど!
妖怪がギッシリつまった古い壷を割ったら白い霧といっしょに、妖怪たちがウキウキ、町に飛び出してしまった。レストランでは人面魚が暴れ、家の中では、首と胴がはなれる美女妖怪が男をまどわしている。あたし理央の友だちも、一人一人、妖怪にさらわれて姿を消していく。それどころか、おさななじみのBF、一博くんが美女妖怪にとりつかれ、一晩じょう、いっしょにいたんだって。一博、いったい、妖怪とどうなってるの?
あたし、八木ななみ。俊介を助けるために、あたしは、もう一度だけ、時を飛ぶことにしたの。あたしは、温室の裏の扉を押した。それは、あたしの新しい遠い旅の始まり…。“ななみ”シリーズ、番外編。
ひとつ年上のまえの彼女のこと、今でも好きだっていってた宇都宮さん。ところが、その彼女が、うちの学校の文化祭にやって来たんだ-。今さら、どうして…!ようやく、宇都宮さんと、心が近づけたと思ったのに…。
「コンサートで隣の席だった、K・Oさん。あなたにもう一度会いたい!」超内気なあたしが出した、大胆なハガキが、なんと、ラジオ番組で読まれちゃたの。それが、あたし、哀川尚の恋の始まり。再会できた彼、織田恭一さんは、すごーく素敵な人で、どんどん好きになっちゃった。でも、彼は誰かに恋をしているみたい…。片想いでもいい。初めての恋だもの。バレンタインデーが勝負よねっ。
あたしがずっと片思いしてる相手、村木くん。村木くんの彼女、しのぶ。あたし、高2の春のクラス替えで、ふたりと同じクラスになっちゃって、しかも、しのぶとは、一番の仲よしになっちゃって-。あたし、わかってる。村木くんがあたしに親切にしてくれるのは、あたしがしのぶの友達だからで。そんな村木くんに期待しちゃうあたしって、ホントにバカだよね…。だけど、どうしてもあきらめられない…。
あたし、和津真理。中3の探偵小説大好き少女。なかでも、ホームズが大好きで、探偵倶楽部“イレギュラース”を主宰してるの。最近、学校で、男の子の制服を着た女の子を、たびたび見かけるようになった。いったい、どういうことなの?あたしたちは、それが、単なる流行なのか、なんらかの理由があるのか、調査を開始したの。“ホームズ君は恋探偵”シリーズ、第5弾。
カッコいい部活のセンパイ。気が合う同級生のユージ。わたし、ふたりとも気になってるんだ。だけど、ユージには好きなコがいて、いくら想っても、報われないってわかってるの。そんなとき、なんと、センパイから「好きだ」って告白されちゃって-。憧れてたセンパイだけど、ユージのこともあきらめきれない。この恋の選択、ゆくえはどっちに?
夏生は同じバスケ部員で女子の憧れの的の京弥から、同クラスの花梨へラブレターを渡してくれと頼まれた。夏生は彼女を意識したことはなく、京弥の気持ちは意外だった。そして、その手紙を渡そうとして彼女と公園の遊歩道を歩いていた時、赤ちゃんを乗せたベビーカーを押している男に出会った。すると突然、男がのどを押さえて苦しみだし、手を離れたベビーカーは坂を転がり落ちて行った。
タレントでただでさえいそがしいB・Fの航がH学園に転校して一か月。今では彼の顔すら学校で見られなくなった千苑は、イライラしっぱなし。そんなある日、今はモデルをやってる昌也と再会して、一緒に遊園地へ。「また、誘ってもいいかな…」肩に回された彼の腕の感触と、そのやさしい言葉に、千苑の女ごころは揺れうごいて…。千苑、航のカップルに危機がせまる。
ローマで行われるカエサルの凱旋式に、クレオパトラはカエサリオンを伴って出席した。クレオパトラは、莫大な富を持つ美貌の女王としてローマの人たちに認められたが、いまだにカエサルに身も心も許していない。カエサルの名声が高まり、暗殺をはかるグループが出現した。そんなとき、カエサルの留守にクレオパトラの寝室に二人の男が忍びこんだ。
外を吹き荒れていた風がやんだ瞬間、野原の呼吸が止まった。野原は動かない。もう二度と動かない。光は失われたのだ-。海で空で街で、すべてのものが泣き叫んでいた。『世界の終わり』が始まったのだ。その時、陽花、クリス、麻夏たちに、謎の言葉が伝えられた。「終末と非常手段」-。野原を甦らせる方法が残されているのだろうか。一方、海に沈んで行方不明になった星一の運命は…。
恋はいつも仕事を超えてしまう-高2の探偵コンビ、多佳良と奈生に、今回も指令がくだった。任務は、“登校拒否の女の子を救え!”依頼主は、彼女-カズミの父親。この父上、牧野組なるヤのつくヤバイ組織を率いている。んなこと、大して気にするわけでもない二人が出かけてみると、案の定、祝福の銃弾があられのように…。ああ、やっぱり、恋はもちろん仕事も予測もつかなくて。
あたし(夏月)の首飾りのヘッドに光る水晶は、日の水晶-地上を照らす水晶。横浜の元町を歩いていると、今大人気の新人歌手・飛火野優くんに出会って、束の間のデート。首にはキラリと水晶が…。いったい、何の水晶?超自然研究倶楽部の会合があって、みんなが集まった。優くんを話題にしていたとき、ササミィが水晶を持っていなくなったという。ますます水晶の謎は深まっていく。
お手製の弁当をほめられ、同級生のシラトリに恋をしたユキノ。だが、悲しいことにユキノもシラトリも男だった…『恋はセサミ』。武中商店の次男坊・一平は御堂園子に憧れている。だが、一平も園子もそれぞれ別の相手と噂になっていて…『一平くん純情す』。父親は入院、母親は遅くまで仕事。なんとなく息苦しい智孝の高校生活を救ってくれるのは、親友の尚と和彦先輩だった…『AGE』。
華やかなパーティに日米の軍人が集う感謝祭の夜、三沢・厚木・横田の三基地を完全武装の陸自部隊が急襲し、これを無血占領した。破局を迎えた米国との経済対立、核燃料処理施設への米軍機墜落などに業を煮やした日本政府が、基地返還を求めて危険な一歩を踏みだしたのだ。奪還を宣言、軍事行動を開始する米国。だが、先制攻撃でステルス爆撃機B-2の放った対地ミサイルは、国産VTOL艦上戦闘機「海燕」によって撃破されてしまう。
政治的事情で日本の防衛ラインを強行突破した第7艦隊に対艦ミサイルが殺到。無弾頭の攻撃であったが、米軍はイージス艦、空母「インディペンデンス」ほか多数を失う。両軍の被害を最小にし、政治解決を望む自衛隊の戦術で、奇妙な様相を呈する戦争。しかし、徒らに時を費やす頑なな両国首脳と、すでに多大の犠牲を出した米軍の空挺部隊及び海兵隊の投入により、ついに本格的な地上戦が…。日米双方の誤算はいかなる結末を生むのか。