1992年発売
あたし佐久間美里。愛称はミリ。短大合格でうれしい!と喜んでばかりもいられないの。じつは、同じ短大に合格した奈歩さんに、悩みを打ち明けられたんだ。“プロポーズしてくれた彼が会ってくれなくなった”と。それに、彼女が行方不明になって…。命がけの奈歩さんの初恋、なんとかしてあげたいの…。“バラ組”最終刊。ミリと和也の活躍は?そして、ふたりの恋の行方は-。
3月は別れの季節。卒業と同時に、おわりになる恋が多いって…。そんなの信じない。あたしたちは大丈夫だよね。だって、バレンタインデーにセンパイに思いをうちあけて、つきあいだしたばかりなんだよ。彼女になったはずなのに、あたしは不安でいっぱいなの。それは、まだセンパイから、「好き」って言われていないから…。ふたりの恋は“卒業”にしたくない。もうすぐ、やさしい季節だから…。
長い長い片想いしてる、あなたへ。マジメな優等生のシーナの気持ち、どんなふうに伝わるかな。ちょっとドキドキの花井愛子です。好きも嫌いも瞬間のインスピレーション、ていう行動派のあなたへ。神戸あやかは、大胆まあやの恋物語を、お届けいたします、ね。不思議を本気で信じてるって、誰かに話したら笑われるかもしれないけど。浦根絵夢は、るうみの夢の出会いを、応援したいんだな。と、楽しんでいただけたら…。幸いです。
「あなたたちを名探偵に見込んで相談があるの」と、3年生の河井さんはいったの。あたし、工藤由香。高校2年生。あたしとサキは授業が終わったあとも、なんだか帰りそびれて、窓際でぐずぐずしていたところ。河井さんが差し出したのは1通の封筒。その中には、薄いブルーの便箋に書かれた、きれいな文のラブレターが入っていた。でも、それを書いた中平まなみさんは、すでに亡くなっていたの…。
将来、かぁ。どうして、高3になると、そんなこと考えなくちゃならないの?わたしは、大好きな惚ちゃん・沢野惚一朗クンと、ずっと仲よくしていられたら、それで、いいの。そんなわたしが、なんと、突然、芸能界にスカウトされちゃったんだ。そして、気がついたら、いつの間にか、放課後が、歌やダンスのレッスンで埋まってた。それと引き替えに、惚ちゃんは、どんどん遠くなっていって…。だけど、もう後戻りなんて、できない…。
お待たせ、短編集の第4弾『冬』編です。バレンタイン・デーからホワイト・デーまでのどきどきストーリー『チョコレートぱにっく!!』。スキー場でナンパされちゃう『スキー天国においでよ』。男のコを主人公にした『粉雪の日に、ぼくは』。そして、卒業式の第2ボタンをめぐるラブ・コメ『ボタン戦争』、失恋をした日に出会った男のコとのロマンス『雪わり草の咲く頃に』の5編を収録。冬のロマンチックを、これ1冊でどうぞ。
通学途中の電車で見つけた、自分の理想にぴったりの素敵な男のコ。おさななじみでケンカ友達のクラスメート。ふたりの間で心が揺れる主人公・優恵の前に、なんと「好き」って言ってくれる別の男のコまで現れて-。さあ、恋のゆくえは、どうなるの?涙と笑いがいっぱい、ときめきの1年間の恋の記録を、優恵ちゃんの日記形式でお届けします。あなたと同じように恋に悩む女のコのダイアリー。一緒に覗いてみませんか?
「絶対おれを好きになるよ」それは彼の呪文。魔法にかかってしまったのはわたしだ。リイナじゃなくてわたし-。それとも、どちらでも同じなのだろうか。転生し、わたしの中で眠っていたリイナの魂。わたし、季崎はるか。高2。彼-佐藤功は、わたしの父が、17年前に行方不明になった国からやってきた、転校生。17年前、あの不思議な国で、いったいなにが起こったんだろう…?
文彦と雛子は大学1年。同じ高校を出て、同じ大学に通い、住んでる場所も同じ寮。始終いっしょにいるふたりだけど、なぜか見るからにアンバランスで、その距離はいっこうに縮まらない。それどころか気弱な文彦は、雛子のデートを不倫(?)とも知らず、彼女にせがまれるまま、車で送り迎えする始末-。軽やかでちょっと切ない最新式恋愛小説『ヒマワリズム』と、少年の不器用で真剣な恋を描く『フラッシュライト』の2編を収録。
“時の宝珠”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン-。世界救済のため王都を旅立つ聖戦士たち。しかし、彼らの行く手には、大きな困難が待ち受けていた。魔道の封土モルミエナ領で、聖戦士たちが目にし、耳にしたものは…?ファラ・ハン討伐を宿命とした金髪の公女ルージェス一行の動向は…?聖戦士たちの世界救済冒険ロマン第3幕!
捜している水晶と、何か関係があるかもしれない…夏月、光矢、雅巳、明智は、話題になっている軽井沢の「黄金の森」を調べに行くことになった。それは木々がいっせいに金色に輝くという超自然現象だった。軽井沢に来ると、オールに導かれて森へ入った。すると、風の精霊が名を呼び、水晶に反応して辺りに光の粒をまき散らしはじめた。やがて轟音をともなって、老木に大きな瞳が開いた。
生きる人形と化してしまった姉・まゆらとともに、神尾家で暮らすことになった水輝。だが、村の人たちは村を湖に沈めたという竜の伝説を信じ、竜の血をひく水輝たちを冷たい目で見るのだった。湖に落ちた岬つなみの帽子を取ろうと、水を操る能力を使った水輝だが、それを見た村人たちの恐怖はふくれあがる。水輝たちを追い出そうとつめよった村人たちに対し、水輝の「竜の力」が発現した。
大好きな片山くんと初めてのデートをした、瑚剣なずな。展示会の『魔女の部屋』にあった天空儀にさわったとたん、突然、不思議な世界にスリップしちゃった!そこは、半球は水晶で、半球は岩でできた、クリスタリアという惑星。自分の実の娘の王女を妃にしようとするガゼル大帝からのがれ、水晶の大陸に旅立ったなずなたちを、待ち受けていたものは!?謎と冒険、愛と笑いと涙の物語。
藤丘学園新聞部は部長鹿内亜矢子と新入部員音原香澄美のふたりだけ。部長としての初仕事が『運動部期待のホープに直撃インタビュー』だ。その取材で会った剣道部の主力選手で人気抜群、美少年神場秀明。ダンディーでストイック、別名『藤学のライオン』。そんな神場がある日突然新聞部に入部を申しでた。『剣道一筋』の彼がなぜ?狂喜する香澄美をよそに亜矢子は事件の気配を感じて。
あたしは桐島ルル、高校2年。小さい頃ママの友人のすすめで児童劇団に入ったのが始まりで、今では超売れっ子のアイドル。ここんとこずっと『キッスで殺せ!』の撮りでスタジオにカンヅメ。台本読み、リハーサル、撮影の繰り返し。演技にはダメを出されるし、こんな生活はもうヤだ。どこかへ逃げ出したい。そうだ、よく手紙をくれるりり子ん家へ行こう。たしかペンションをやってたはずだ。
岡田裕太、高校2年生。僕は学校のマドンナ美里に秘かに夢中なんだ。幼馴染だもんだから、他の大勢の野郎たちよりはリードしてる。だけど、友達の弘志と健一も彼女を狙っているし、美里のジジイや犬のドンまでもがこの恋の邪魔をする。美里一筋!って思ってみても、やっぱり気になる美人のお医者さん、南の島のいい女、女子大生のお姉様。こんな気持ち、つれない美里に教えてあげたい!
「いつまで初恋、ひきずってんの。だから彼氏のひとりもできないのよぉ」って、いつも言われちゃう。でも、ひろしくんがどんなにステキな男のコだったか、それを証明する思い出を、あたしはいっぱい持ってるの。それに周りの男のコには、心が全然トキメかない。そんな或る日、雑誌“クララ”編集部で、あたしは、人気モデルのJINと正面衝突。見たとたん、彼から目がはなせなくなって。
遠い祖先の記憶と、常の人ならざる力と、永遠の命を持つ者たち-。直火、狭霧、厩戸皇子。彼ら三人の神子の前に異形の男、捕鳥部万が立ちはだかる。古代朝廷の華麗な世界で、神子たちが闘う時、歴史の歯車は大きく動く。「ロマンの時代」の闇の中で、雷鳴が轟き、稲妻が走る。大好評古代史SF、待望久しかった第2弾。