1993年3月20日発売
風の海 迷宮の岸(上) 十二国記風の海 迷宮の岸(上) 十二国記
麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった。それから十年。探しあてた実は、蓬莱で“人”として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒ー。幼ない少年の葛藤が始まる。
ブル-スト-ンの神話ブル-スト-ンの神話
わたしの名前は“まふゆ”。わたしに名前をくれた少年は“はるか”。白い雪の舞う街で、突然、光につつまれたわたしは、記憶を失ってしまった…。そして、謎の意思の力によって、二人の運命は、不思議な世界に、一歩踏みだしていた…。恋人どうしが幸せになれるという、星空の輝きを封じこめた美しい藍色の石、ブルーストーンをめぐって、未知の異世界から転生した魂が織りなす神秘と幻想のロマン。
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