1993年7月20日発売
桜の降魔陣桜の降魔陣
新宿の一画を、密かに脅やかす不気味な触手。その異常事態に、二人の少年と一人の美女が立ち向かう。怜悧な美貌を苦痛に歪ませる智、健康優良児でお人よしの京介。そして、長い髪をなびかせて疾走する麗子。一見アンバランスな三人が、一丸となって戦う奇妙なモノの正体は。はたして、彼らの真の目的はなんなのか。都会に巣食う怨念に挑む、心霊戦士たちのサイキック・ファンタジー開幕。
深緑の騎士深緑の騎士
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという。気ままな旅暮らしをつづけるリューとエリアードがかいま見た〈森の眷族〉の悲劇とは?表題作『深緑の騎士』をはじめ、時と舞台を移して華麗に語られるエピソード四編を収録。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚、初の短編集。
擾乱の都の乙女擾乱の都の乙女
戦いはますます激しさを増してきた。人と人、人と魔族との戦いで流された血は、不毛の荒野を紅く染める。戦場では多くの謀計が進行し、あらかたが失敗に終わった。その戦場とはべつに、サラもまた戦っていた。破嬢と呼ばれた彼女が、大罪を償うために起こした小さな戦い。それは、彼女自身の運命の輪をも回すのだった。
涙の乾くまで涙の乾くまで
「彼に似ている」教師生活の第一日目、山崎勇気を見た瞬間、森山碧は思った。以来、勇気の表情、言葉のひとつひとつにドキドキする碧。心に芽生えた特別な想いは、別れた彼、守と再交際を始めても、同僚の鴨下英樹にとがめられても、消えない。しかし、勇気には真剣につきあっている女の子がいた。碧はショックを隠せないが、勇気が体に深刻な問題を抱えていると知って…。ピュアな想いが胸を打つ、女教師の感動物語。
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