1993年8月5日発売
あたし、川島舞子、高校2年生。16歳。で、高杉薫は、あたしの大好きな彼。あたし、カオルとは、ずっと一緒にいたい。そして、カオルも、あたしと同じ気持ちでいてくれてる…。そう思ってたんだけど…。夏休みになってから、カオルってば、毎日バイトで、全然会ってくれないの。しかも、ひさしぶりのデートはすっぽかすし、なんのバイトをしているのかさえ教えてくれない。カオルのこと、信じていたいけど…。
チョコの兄・圭樹が、バイオテクノロジーの研究所をもつ『朱文亀記念病院』を見学するために、留学生の金麗を連れて横浜へ帰ってきた。しかし、そこは朱一族がらみの病院。監禁されているヤマトを救出し、兄の身を守ろうと潜入したチョコたちは、人造人間をつくりだす実験を目撃してしまう。さらに、金麗と、第三の指輪を持つ睦美に似た女性が、壁の中へ消えていく…。朱一族との戦いが、ふたたび始まった。
わたし、高西真夏は中学三年。楽しいはずの夏休みも、高校受験のために勉強の毎日。でも、親友・有美子の家で有美子のお兄さん・宏明さんを先生にしての勉強会には、わたしがひそかに思っている連と、クラスメイトのコージもきているの。この夏休みは、連の顔を見ることもできないと思っていたわたしには、ラッキーなことなんだけど、連はなぜかわたしにつめたいの…なぜ?
どうして女の子って、誰かを好きになると、変わっちゃうんだろう?好きな人好みの髪型。好きな人好みの服装。でも、あたし、理夜は、そんなふうになりたくない。あたしが、あたしじゃなくなっちゃう気がするもの。友達の成子は「理夜も好きなひとができたら、変わるよ」って言うけれど…。そんなあたしの前に現れたのは-。
ねぇ、好きってどんな感じなの?親友たちには、みんな好きな人がいるのに。あたしだけ、恋って経験したことがないの。それがいちばんの悩み。男のコから、生まれて初めて告白されたけど、やっぱり心が動かなくって。もう、一生恋なんてできないんじゃないかってあきらめかけてたんだけど…。あたしにも、ついに、電撃的なときめきがやってきたの。でも、あたしが好きになったのは、あまりにも遠い人…、甲子園のヒーローだった。