1995年1月5日発売
遠距離恋愛って、やっぱり、むずかしいのかな…もしかしたら、彼にはほかに恋人が。大阪に住む女子大生の和歌子は、そんな不安を胸に、札幌への向かう。勇気をだして彼のマンションを訪ねたけれど、そこにいたのは別人。そして、恋人は前方不明に。〔トワイライトエクスプレス〕で知り合ったことから、彼の行方を一緒に捜す麻依子たちはゆきまつり会場での殺人事件に巻き込まれてしまう-ミステリアスでせつない恋のお話。
わたし、二宮芙希子。彼氏いない歴15年の受験生。恋もしないまま中学生を終えるのは、ちょっと寂しいよね。友達と集まっても、男の子の話ばかり。彼氏にするなら、みんなに自慢できるような人-これが、わたしたちの合言葉みたいになっているの。素敵な彼ができたらいいな。そんなわたしが、いま気になる男の子は。何かが違う。なぜか素直になれない…。
「しんだおかあさんが、むかえにくるよ」幼い少女の予知能力は、はっきりと彼女に告げていた。イオお姉ちゃんが、このまま〈敵〉と戦いつづけるならば、それは非常に奇妙な未来をお姉ちゃんに招き寄せることになると。ついに目の前にその姿を現しはじめた、宿敵S・I・M(シム)。奇怪な因縁の歯車は、今、ゆっくりと回りだした-制服のエスパー少女・イオの戦い。第6弾。
今回の舞台は、コミックスクエアっていう同人誌の即売会会場。あたしは、唯と伊東さんに頼まれて、そこで売り子をするんだ。唯のカッコはJ9のアイザック。伊東さんはメイ。あたしは当然エンジエルお町。そして、そんなところへ、なんと、坂崎と《太陽》が現れたんだ。どうやら奴らは、あたしが大河(兄)と《戦車》から渡された、封印された《愚者》のカードを奪い返しにきたみたい。これはただではすみそうもないわ…。
わたし、白城杏。とっても普通でないところがあるとすれば、それは、わたしが三つ子だってこと。外見はそっくりなのに、性格は全然違うの。しっかりものの蘭ちゃん、超元気な鈴ちゃん、そして内気でおとなしいわたし。なんでも話しあう、仲よし姉妹だけれど、ふたりには秘密にしていることがあるんだ。そう、大好きな純くんのことは、誰にも内緒。それなのに、こんな事件が起きるなんて。
忘れられない人がいるの。「あゆみの17歳の誕生日にキスするよ」と約束したのに、ブラジルへ引っ越してしまった、幼なじみの理央くん。連絡がとだえて7年になる…。その歳月が、思い出から卒業する決心をつけさせ、あたしはやっと、新しい恋を見つけたんだ。そんなやさき、理央くんそっくりな男の子の存在を知ったの。まぢかに迫った17歳の誕生日を前に、あたしの心は激しくゆらいでいる…。彼は本当に理央くん…。
昴たちにとって、最後のインターハイが、ついに始まった。-2年まえの春、ゼロから出発した、俺たち青葉が丘高校バレー部。ここにくるまで、楽しいことばかりじゃなかったけど、仲間がいたから、バレーが好きだから、がんばってこれたんだ。そして今日、俺たちは走りだす。高校バレーの頂点を目指して-。いよいよクライマックス。『すばる』完結編。
天井の蛍光灯に目をやりながら、俺はなかば無意識のまま、自分の唇に触れていた。奴の唇がかすめていった感触が、まだうっすらと残っているような気がして…。-グワン、と軽い振動を起こして停まったエレベーターから、俺は慌てて飛びだす。ヘンだよな、俺。なんで顔が赤らむんだと、そのとき。俺の視界に、これ見よがしなべルサーチの柄が。あれは、もしや…。「-磯崎先輩」。