1996年10月発売
妹の鈴と杏は、今日もデート。妹っていっても、あたしたちは三つ子なんだから、少しは家のこと手伝ってほしいな。あたし、白城蘭。高校生にして、姉妹のお母さん役なの。あたしだって、たまには勝手気ままに遊びたいじゃない?新しく家族の仲間になった犬のモモちゃんがなぐさめてくれるけど、がまんも限界よ!!しっかり者の蘭ちゃんの恋のお話。蘭ちゃんが、男の子の家に外泊。
私、倉田紗南、小学6年生。芸能活動もしてるんだけど、実はそれには理由があった。こんど、その秘密を書いたママのエッセイが発売されることになったの。明るくしてるけど、ほんとはすっごく不安。エッセイが発売になったら、ママとの楽しい生活がぜんぶ壊れちゃうかもしれない…。でも、そんなつらいときに、羽山はずっと私のそばにいてくれて…。
あまりにも激しい愛は、時として人を狂わす。そして、愛する相手の肉を喰らい、鬼と化す-。明治の帝都・東京。文明開花を謳歌するこの都で、夜な夜な起こる連続猟奇殺人事件は、人々を恐怖のどん底におとし入れた。新米編集者の香月真澄は、当時、天才と謳われた人気作家、泉鏡花の担当となった。ハンサムだが、一風かわったこの天才作家は、どうやら“物の怪”が見えるらしい。二人は事件に興味を抱くが、その背後には、哀しい愛の物語があった-。文豪・泉鏡花が物の怪探偵として登場、名推理が冴え渡る。
私立・久米沢高校の悪夢の一日は、朝礼直後の地下室で始まった。一時間目の授業が始まるまでのわずかな間に、学園一の美少女・宮参里奈はサイボーグに変身し、里奈を恋する諸井京太は女悪魔に乗り移られて、ある時は男を蕩かすニューハーフに、それ以外の時は顔だけ京太の魔物に変身してしまったのだ。すべては、学園を牛耳るマッドサイエンティスト・神近理事長の仕業だった。二人の、独裁者への反乱が始まった。
お困りですか?その悩み、この俺が解消してさしあげましょう。俺、乱寛太は、かっこいいだけの坊さんなのですが、実は鬼密行のエキスパートなのです。鬼密行なんて知らないって?まあそうでしょう。その詳細はこの本を読んでもらえばわかるけど、要するにですな、悪霊、怨霊、妖怪など、この世とあの世にまたがったトラブルを美しく解決する秘技なのです。