1996年5月10日発売
純白の花嫁純白の花嫁
時を経て、たくましく成長し『蒼の王子』と呼ばれるようになったフェランは、敵国バハウ帝国から、故国エルミネールを奪還。念願を果たした。そして、いよいよ、隣国リンバーグ皇国の姫君リュキア皇姫が、フェランの花嫁となるため、エルミネールへとやって来た。しかしフェランは、国境に押し寄せたバハウ軍を迎え撃つために出陣。だが、なぜかあっさりと退くバハウ軍。帰還したフェランは、リュキアと喜びの時を過ごす。だが、その幸せな時の陰で、世界は、大きく変わろうとしていた-。
花闇を抱きしもの(下)花闇を抱きしもの(下)
地獄の関東大震災から3年後。大正15年。神島桐子は、先代の神島家の当主、兄史人の急死をうけて神島家の当主となった。桐子、わずかに10歳。神島家の使役鬼たる弓生と聖は、桐子の術修業を助けるべく東京にいた。だが、術修業とは名ばかりで、実は中央の術者を呪詛するためであった。命じたのは、桐子の後見役を任じる狩間久義。中央の術者の一部が体制の転覆を謀っているのだという。その数13名。-しかし、事の成り行きに胡散臭いものを感じた弓生と聖は、その背後にあるものを探り出しにかかるが…。感動の名作、後編。
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