1996年8月5日発売
あたしは、もとの時代に戻るために、『魔法使い』なしで『女帝』とのフェーデを受けることにしたんだけど…。なんと、『魔法使い』は現在、坂崎と交戦中だという。今の坂崎の力からすれば、協力者なしの『魔法使い』は圧倒的不利なはず。だから、あたしは、フェーデの勝利の報酬として、もとの時代に戻るより、『魔法使い』を助けに行くことを選んだの。だって、あたしは『魔法使い』のことが…。
生きる望みをなくしたココの前に、いきなり現れたナゾの美青年、アレキサンドラ。何度もココを助けてくれて、「生きててよかっただろ」瞳を見つめながら、そう言ってくれた。あっという間に彼に恋してしまったココ。ある日彼はココに言った。「つらいことやさびしいことがあったら、星を見るようにしなよ」アレキサンドラって、いったい誰…。
女の人の肖像画に見とれ、ミキとのデートをすっぽかしたゆーさん。おまけに大事な屋台の仕事まで休むなんて、そんなに絵の女の人が気になるの?まさか、あの絵に一目惚れしたってこと?大ショック!ゆーさんのバカ!!…走りだしたミキは絵描きの少年の自転車にぶつかった。あやまるミキに、いきなり絵のモデルになってほしい、だなんて。…ええっ?ちょ、ちょっと待って。
「女どうしの友情なんて、脆いものよね」って言葉を耳にするけど。同じ人を好きになってしまった、わたしと江里子の場合は?やっぱり、その例外になることはできないの?あんなに仲良くしてたのに…。ううん、仲が良かったから、よけいに難しいんだよね。友情を壊したくなくて、ずっと気持ちを隠してきたけど。恋と友情、どちらかを選ばなければならないとしたら…。
『マーメイド伝説』-1000年に一度、人魚姫のマーメイド・プリンセスは、人間になって、愛する人とくちづけをかわさなければならない-。そして、なんと、あたしが、その1000年目のマーメイド・プリンセスなんだって!もしも、伝説が実現しなければ、海は、海の魔女ウインディアのものになってしまう。あたし、大好きな海の世界を守るために、がんばります。
天文部のメインイベントは、毎年7月にある夏の天体観測会。あこがれの顧問、士郎先生と一晩中過ごせるのを、あたし楽しみにしていたの。ところが、その夜、部室で殺人事件が…。手がかりは、血のダイイングメッセージ。携帯電話は、アリバイを証明できるの?あたし、波野はるか。士郎先生の容疑をぜったい晴らしてみせる。ハイスクール探偵のおてなみ、見せてあげるわ。
魏震華との死闘を終えた卓也と薫に、秘宝「照日」を持っての香港撤退命令が出だ。が、透子奪還に命をかける薫は、卓也らの前からまたもや姿を消してしまった。卓也が薫に再会したのは、日本へ帰る当日、空港で搭乗待ちをしているとき。しかも薫に同行していたのは、元情人の北条月子だった!!薫のとった意外な行動に、卓也は…!?霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第六幕。
ムアール帝国辺境の地ロディーニの治安を守る地方郡司の跡取り娘のニーヴァ・ロジムは、ある嵐の寒い夜、山賊に襲われた二人の美しい姉弟を救い出した。手ひどい凌辱を受け、気も狂わんばかりに思いつめていた二人を、慰めることしかできないロジム家の一同。ところが、翌朝目覚めると、ニーヴァ以外の人々の記憶から、姉弟が凌辱された事実のみが消えていたのだった…。愛と策謀渦巻くミステリアス・ファンタジー開幕。