1997年12月5日発売
鬼の里幽霊事件鬼の里幽霊事件
「日下千尋を誘拐した!鬼無里村へ来い」指示どおり、ひとりで出かけた麻衣子が辿りついたのは、いまは亡き劇作家の山荘。そこではいま、青山大学の演劇部員たちが春の公演にむけて稽古合宿をしていた-なぜここに?そして、般若の面をかぶった鬼女の姿が見え隠れするのは、誰かのいたずら?それとも、自殺したという部員の霊なのか?そして、麻衣子に挑戦状を突きつけるかのように、ついに、殺人事件が起きてしまった。
キスの温度キスの温度
「どうして俺の料理を食べてくれないんだ」自分自身を見失い、自信をなくしかけている千冬の声に、吉野の心はひどく揺らいだ。証券アナリスト吉野貴弘は、理想の味を作り出すビストロのシェフ・千冬に強く惹かれていた。無愛想で人を寄せつけない千秋は、吉野の存在を認めながらも、言葉では何も伝えられないままで…。そんなある日、赤字続きの「レピシエ」にライバル店が現れた。
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